会社や商品、工場の紹介映像を制作したいがそれほど予算はかけれない!
外部に発注せず自社だけで制作したいという事があると思いますが、今回は映像を撮影するにあたってこれだけ押さえておけば十分というプロが意識しているポイントを3つ紹介させて頂きます。
撮影したい被写体の「寄り」と「引き」を必ず撮影する
1つ目に大事なことで私たち、映像制作会社が撮影する時に必ず心がける事が、撮りたい被写体の「引き」と「寄り」の両方の映像を撮影する事です。
「引き」とは画面の中に被写体だけではなく、他の物も写っていて、その場の状況が分かるような映像です。
「寄り」とは被写体だけが画面に大きく写っている状態の事です。
なぜ、「引き」と「寄り」が必要かというと、映像には必ず編集作業という工程があります。
その時に「引き」の全体の状況の映像から見せて次に細部まで分かる「寄り」を見せてあげた方が見る人は分かりやすくなります。
大体のパターンですが、皆さんによく見るテレビやドラマ、TVCMなども「引き」から始まって次に「寄り」になっている編集がスタンダードです。
例えば、会社の紹介映像なら、会社の外観全てが写っている「引き」から、会社のロゴや看板が大きく写っている「寄り」になるなどです。
また商品であれば、商品全体が写っている「引き」から商品の特徴で紹介したい部分を「寄り」で見せた方が見ている人は分かりやすいです。
ですので、撮影する時にこの「引き」と「寄り」だけでも意識して撮影すると見ている人に伝わりやすい映像になります。
カッコ良く見えるコツ!構図を理解する
商品や会社、人などを撮影する時に、もちろんカッコ良く綺麗に撮影したいものですが、私達、映像制作会社が撮影する時に気にかけていることは、被写体の構図を考えて撮影しています。
これはプロのカメラマンであれば無意識に行っている作業ですが、同じような被写体でもどう構図を作るかでカッコ良さが変わります。
構図とは画面の中にどう被写体を入れるかという事で、少し「引き」と「寄り」に似ているかもしれません。
撮影の構図は何10種類もありますが、ここでは一つだけ簡単なポイントをお伝えさせて頂きますが、それは見せたい被写体を全部入れず、少しだけハミ出させるという事です。
例えば料理であればお皿を全て入れずにお皿を少しはみ出した構図にしてみたり、車を斜めから撮影するにしても、車全てを入れずにタイヤがハミ出るようにしてみたり、、、言葉で説明するのは難しいですが、被写体全てを画面の中に入れるよりは少しカッコ良く見えるはずです。
アングルを工夫する
最後に重要な事はアングルを工夫と言うことです。
アングルとは被写体をどのポジションから撮影するかという事で、少し構図の話と似ています。
アングルを工夫するという事で、よくやるのが商品や建物などをあえて真正面や真上から撮影するという事です。
特に真上から撮る事が出来れば、普段は見ない様なアングルで撮影出来るので、撮影した映像を編集する時の素材として、アクセントを加える事が出来ます。
また真正面や真上から撮影する場合に左右対称のシンメトリーを意識して撮影するとカッチリとした知的なイメージに見えます。
商品や被写体をスマートに見せたい時、デザイン性が高いものを撮影する時によく使われるアングルです。
以上、撮影に大事な3つのポイント、「寄り引き」「構図」「アングル」でした。
3つのポイントを意識して、プロの様な撮影にチャレンジしてください。