「動画を制作したいけど、どんな流れで作ればいいのだろう?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・動画制作の4つの流れ
・制作会社に依頼する流れ
動画マーケティングの重要性が認知され始め、動画制作に関心を持つ人が増えました。
「5G」や「YouTube」のブームとも重なり、日常的に動画を見ているエンドユーザーも増えています。
しかし、動画制作に興味はあっても、どのような流れで作ればいいのかわからない方もいます。
そこで本記事では、動画・映像制作歴15年の弊社が動画制作の流れについて、1からわかりやすく解説します。
これから動画を制作したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
動画制作の流れ
動画制作は「企画」→「構成」→「撮影」→「編集」の流れで行ないます。
手順1.動画の企画を考える
動画制作の中で最も重要なのが「企画」です。
家に例えると設計図の役割を果たし、企画内容によって良い動画が作れるかが決まります。
映像制作会社に依頼する場合はヒアリングを行ないますが、ご自身で制作する場合は以下の項目を考えましょう。
・なぜ動画を作るのか?(目的)
・誰に向けて作るのか?(ターゲット)
・何を伝えたいのか?(メッセージ)
・どこで配信するのか?(配信媒体)
まず動画を作る目的を考えます。
商品を販売して売上アップを目指す人もいれば、自社PRをして求人に繋げたい人もいます。
最近ではYouTuberやTikTokerなどのインフルエンサーとして有名になりたい人も増えています。
動画をどのように活用したいのかを考えるのが、動画制作の第一歩です。
目的が明確になったら、次にターゲットを決めます。
ターゲット層の年齢や性別だけでなく、悩み・困りごと・願望なども考えると、より訴求力の高い動画が作れます。
ターゲットはできるだけ「たった1人」をイメージした方がいいので、理想のお客様像を考えてみましょう。
たった1人の理想のお客様像が決まれば、その人に何を伝えたいのかのメッセージが決まります。
そして、そのお客様はどの媒体を通じて動画を見ているのかもわかります。
このように、企画は抽象的な内容ではなく、できるだけ細かく作り込むことが大切です。
手順2.構成を考えて絵コンテを作る
届けたいターゲット層や伝えたいメッセージが決まったら、動画の構成を考えます。
構成にはいくつかの型がありますが、初めて動画制作をする方は「起承転結」の流れがおすすめです。
商品紹介をするのであれば、以下のような流れです。
・起……「導入」
・承……「商品の紹介」
・転……「只今キャンペーン中!」
・結……「お問い合わせ・申し込み」
動画撮影に慣れていない人は、何を伝えたいのがわからなくなってしまいます。
また、結論をダラダラと先延ばしにするのも視聴者の離脱に繋がります。
伝えたいメッセージを明確にして、視聴者が見やすい構成を考えましょう。
そして構成は、文章だけでなく絵コンテを作るのがおすすめです。
絵コンテと聞くと、絵を描くことをイメージしがちですが、最初はセリフやナレーションを書きます。
演者の台本代わりにもなりますし、人物が出演しない場合はナレーションと映像を一致させるためにも有効です。
セリフやナレーションを描いたら、次にカット(コマ)割りを決めます。
シーンごとの構図や、シーンとシーンのつなぎを考えましょう。
そして全体の原稿ができたら、絵の部分を作成します。
演者の立ち位置や画角、テロップの位置などを書いておきます。
絵を上手に描く必要はなく、わかりやすさを重視して描くのがポイントです。
手順3.素材となる動画を撮影する
構成までが完成したら、実際に動画を撮影してみましょう。
慣れるまではカメラ・マイク・照明などのセッティングに苦戦するかもしれませんが、構成がしっかりできていれば撮影自体はスムーズに進むでしょう。
映像業界には「本番テスト」という業界用語もあり、本番と同じ状況で撮影します。
最終リハーサルのようなものですが、実際の本番よりも上手に撮れた場合は、そのまま素材動画としても使えます。
手順4.撮影した動画を編集する
最後に撮影した動画を編集します。
編集でよく使われるのが「カット編集」です。
動画が間延びしないように、無言のシーンや不要な映像部分をカットします。
動画のテンポを良くすることで視聴者の離脱を防げます。
カット編集でつなぎ合わせたら、字幕テロップや効果音を入れましょう。
BGMに音楽を流すときは著作権に気をつけます。
著作権フリーの曲でなければ、JASRA等の著作権管理団体に申請と使用料の支払いが必要です。
カット・字幕テロップ・効果音・BGMなどができたら、最初から映像を流して、不自然な点がないかを確認しましょう。
制作会社に依頼する流れ
動画制作は映像クリエイターに依頼することもできます。
映像制作会社に依頼する際の流れは以下のとおりです。
1.見積もり・ヒアリング
2.企画
3.構成・コンテ作成
4.撮影
5.編集
6.試写
7.納品
まずは依頼内容を相談しながら見積もりを出してもらいましょう。
撮影スケジュールや予算などの条件があえば企画に入ります。
企画の打ち合わせでは制作会社から動画の目的やターゲットを聞かれるので、事前にまとめておくといいでしょう。
企画が決まれば、「構成・コンテ作成」→「撮影」→「編集」へと進んでいきます。
編集までが終わると「試写」といって、クライアントに一度確認をしてもらいます。
映像に問題がなければ納品となります。
まとめ
動画制作の流れで最も重要なのは「企画」です。
多くの方が撮影や編集を重視しますが、クオリティーが高ければ良い動画とは限りません。
動画を通じて会社をPRしたいのか、商品を販売したいのか、集客に繋げたいのかなど、目的を持って動画制作に取り組みましょう。
弊社では動画制作のご相談も承っておりますので、動画を作りたい方はお気軽にご相談ください。