「CGの歴史ってどれくらいあるんだろう。CGについてもっと知りたい!」
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
・CGの歴史
・これからのCG活用
CGは、今でこそ当たり前の目にするようになり、技術の進歩によって現実の世界と見分けがつかないような映像も登場してきました。
CGという技術が世に登場して約60年程の時間が経っています。CGはどこで生まれ、どのように活用されてきたのでしょうか。
本記事では、映像業界歴15年、3DCGの映像制作に強みを持つ弊社が、CGの歴史について詳しく解説していきます。CGの歴史に興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
CGとは
CGとは、コンピューターグラフィックスの略で、コンピューターを使って描かれる静止画や動画のことをいいます。
現代では、その技術は映画やゲームをはじめ、製品設計や医療の現場などまで幅広く使われています。
CGの歴史
世界で最初のCGシステムは、当時のMIT(マサチューセッツ工科大学)生が開発した「ketch Pad System」と言われています。
当時は、コンピューターのディスプレイにワイヤーフレーム(立体の辺だけから成るもの)を表示できるようなものでした。
補足:CADとは
CADとは、コンピューターを使って設計をするシステムのことを指し、主に、建築や工業デザインなどの分野での専用ソフトウェアとして活用されています。
現代CGの基礎
1970年代にかけては、現代のCGの基礎となるような技術が開発されてきました。少し専門的ですが、陰面消去法やスムーズシェーディング手法、Z-Buffer法が開発されたのもこの時代です。
デザイン分野への応用
1980年代に入ると、日本の国内でも企業がデザイン分野への活用を目的としCGシステムを開発しており、「日本ビクター」や「アイ・オー・データ機器」といった企業からもデザインシステム、CGアニメーションシステムが発売されています。
海外では、映画「トロン」においてCGが採用されたほか、映像制作の現場には欠かせないAdobe社の画像加工ソフト「Photoshop」、ドローソフト「Illustrator」が発表されたのもこの頃です。
VR(ヴァーチャルリアリティ)の誕生
1990年頃、VR(ヴァーチャルリアリティ)と呼ばれる技術が誕生しました。
これは、CG画像を使って現実には存在しない世界を体験者の目の前に実際にあるかのように映し出す技術です。この頃から、CGの技術はさまざまな産業に活用されるようになりました。
私たちの身近な例ですと、映画産業に大きな影響を与えています。
「ターミネーター2」におけるVFXの技術や従来のストップモーションアニメーションからCGへと移行した「ジュラシックパーク」、世界初のフル3DCG映画「トイ・ストーリー」が誕生したのもこの時期です。これらの圧倒的な映像美を観て、感動した人も多くいるはず。
補足:VFXとは
VFXとは、「Visual Effects」の略で、視覚効果という意味です。
現実では表現できないような画面効果を出す際に使われます。 CGが一からキャラクター、背景を制作するのに対し、VFXは一部を合成するような場合に使われます。
現代のCG技術
CG分野では技術の進歩は著しく、今ではリアルタイムでの3DCGの表示は珍しいことではありません。
トゥーンレンダリングという技術は、3DCGの技術を使いつつ手書きのアニメーションに近い表現もできるようになっています。
このことで、従来のアニメーションにかかっていた工数を減らすことができ、さらに3DCGをつかった映像が使いやすくなっています。
CG技術の進歩はさらに加速し、スマートフォンや各電化製品への対応、映画の視覚効果やゲームコンテンツへの応用、各産業・医療分野における、デザインやシュミレーションと更に身近なものへと広がっています。
CGの将来予想
近年では、VRやAR(Augmented Reality:拡張現実)の技術が再注目されています。
専用のゴーグルを使用することで、3DCGの世界に入り込むような体験をすることができます。
この技術を応用し、自宅にいながらショッピングを楽しめたり、人が入れないような危険な場所での調査や国境を跨いだ遠隔地での手術など、VRによる生活環境の大きな変化が訪れる日も遠くないはずです。
まとめ
今回は、CGの歴史についてご紹介してきました。
CGは、工業製品の設計にはじまり、エンターテイメント、医療と生活の至るところで使われています。
あなたの身近にもたくさんのCG技術が使われています。この記事がきっかけで、CGを身近に感じていただければ幸いです。