「動画広告の市場は今後どうなっていくんだろう?」
そのような質問にお答えします。
本記事の内容
・2022年の動画広告市場が拡大している要因
・市場で特に注目されている動画広告とは
・今後の動画広告に必要なもの
動画広告市場は年々拡大傾向にあり、動画広告を取り入れる企業も増えてきました。2021年現在も拡大を続けていますが、今後の動画広告市場はどうなっていくのでしょうか。
そこで本記事では、動画広告市場が拡大している要因や注目されているもの、今後の動画広告で必要とされるものについて、データを元にご紹介します。
動画広告市場の今後が気になるという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
2022年の動画広告市場が拡大している要因
サイバーエージェントが2020年12月に発表した「国内動画広告の市場調査」によると、2020年のコロナ禍で急速に拡大した動画広告市場は、2019年に比べて114%増の2,954億円に達すると見通しがたてられました。
2021年以降も、2020年に比べて32%増の3,889億円に達すると見込まれており、インターネット広告全体の中でも高い割合を占めています。
下半期も、動画広告市場は衰えることなく拡大しており、引き続き多くの企業で動画広告の利用が進むと考えられています。
現在、動画広告市場が拡大している要因としては大きく分けると次の3つです。
- スマートフォンユーザーの増加
- SNSの普及
- 5G電波の導入
順番に解説していきます。
スマートフォンユーザーの増加
総務省の「令和3年版情報通信白書」によると、日本国内において90%近くの世帯がスマートフォンを保有しているとされており、年齢別でも20~40代は90%を超える割合でスマートフォンをよく利用していると記されています。
このように、スマートフォンは生活の中でなくてはならない存在になりました。スマートフォンでインターネット利用する者の増加が動画広告市場の拡大に影響を与えています。
SNSの普及
SNSが幅広い世代に普及し、YouTubeやInstagram、Twitterなど多くの方が利用するようになりました。
また、2020年から続くコロナ禍でおうち時間が増えたこともあり、SNSの利用時間が全体的に長くなっています。
SNS上で動画を気軽に見ることができるようになり、1日の中でSNSを利用する時間が増えたことも動画広告市場拡大の要因といえるでしょう。
5G電波の導入
2020年3月から導入が始まった5G電波により、通信速度が上がり大容量の通信が可能になりました。
長時間の動画や容量の大きい動画でもストレスなく見られるようになったため、さまざまな動画コンテンツが増えてきています。
動画コンテンツの増加に合わせて、動画広告の種類もどんどん増えて動画広告市場全体が盛り上がりをみせています。
今、特に注目されている動画広告とは
拡大している動画広告市場で、特に注目さているのはどんな動画広告でしょうか。 ここでは3つの動画広告についてご紹介します。
スマートフォン向け動画広告
サイバーエージェントの「国内動画広告の市場調査」によると、2021年はPC向け動画広告の356億円に対し、スマートフォン向け動画広告は3,533億円の見込みです。
動画広告市場が拡大している要因でもご紹介したように、スマートフォンユーザーは年々増加しており、SNSの普及や5G電波の導入などスマートフォンに関わるさまざまな変化がおこっています。
これらの背景から、スマートフォン向け動画広告は全体の中でも注目度が高く、今後も伸びていくでしょう。
縦型動画広告
これまで動画広告といえば横型のものが主流でした。実は、横型動画広告はPCの画面で見ることを想定しているため、スマートフォンで見たときに小さく見づらいという欠点があります。
近年はスマートフォンユーザーの増加に伴い、縦型動画広告が増えてきています。
縦型であれば、スマートフォンの向きを変えずに大きいサイズのまま再生することができるため、今後主流になってくるといわれています。
YouTube動画広告
家で過ごす時間が増えたことで、幅広い世代でYouTubeが利用されるようになりました。
総務省の「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」によると、特に利用者数が多い10代で93.7%、利用者数が少ない60代でも44.8%と、幅広い世代にYouTubeが利用されているのが分かります。
幅広い世代に利用されているYouTubeはターゲットを絞りやすく、効率よく動画広告の配信ができるため、今後も引き続き注目されるでしょう。
その他の動画広告については、下記の記事で詳しく解説しています。
今後の動画広告で必要なもの
動画広告市場は2024年には6,856億円に達すると予測されており、中でもスマートフォン向けの動画広告は6,396億円と90%を超える見込みです。
スマートフォンユーザーの増加やSNSの普及、5G電波の導入により、動画コンテンツが利用される機会は今後も増えていくと考えられています。
動画広告は、スマートフォンで見られることを前提にしたより見やすいものを配信し、ユーザーが求めている情報とズレがないように、効果検証を繰り返す必要があります。
まとめ
本記事では、動画広告市場が拡大している要因や動向、今後の動画広告で必要とされるものについてご紹介しました。
拡大を続ける動画広告市場は、今後も伸びていくことが予測されています。また、スマートフォン向けに特化した動画広告が重要になってくるでしょう。
見やすい動画広告はもちろんのこと、ユーザーが求める情報を配信するためにも、効果測定をしっかり行ない、効果の高い動画広告を配信してください。