「アニメーション動画はどうやって作ればいいのだろう?」
そのような質問にお答えします。
本記事の内容
・アニメーション動画の作り方
・アニメーション動画作成におすすめのソフト
・アニメーション動画作成の費用相場
近年、広告やYouTubeなどでアニメーション動画を目にする機会が増えました。
アニメーション動画と聞くと「難しそう」と感じるかもしれませんが、初心者の方でもソフトを使えば作ることができます。
そこで本記事では、アニメーション動画の作り方やおすすめのソフト、外注する場合の費用相場についてご紹介します。
アニメーション動画を作ってみたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
アニメーション動画の作り方
アニメーション動画を作るには、大きく3つの工程があります。
- 絵コンテを作る
- グラフィックを作る
- アニメーションを作る
それぞれについて見ていきましょう。
絵コンテを作る
絵コンテとは、アニメーション動画を作成する際の設計図のようなものです。
イラストとテキストを用いて動画内のキャラクターの動きやセリフ、効果音などを細かく指示した表を作ります。
絵コンテを作っておくことで動画全体の流れが把握しやすく、スムーズに進めていくことができます。また、複数人で作業する場合は絵コンテで内容を確認できるため、認識のズレを防ぐ効果があります。
グラフィックを作る
動画内に登場させるキャラクターや背景などを作っていく工程です。
自分で描いたイラストを取り込んで使うパターンと、アニメーション動画作成ソフトなどの素材を使うパターンがあります。
ソフトによっては、背景のテンプレートやイラストなどが複数入っているものもあるので、絵に自信がないという方は素材から組み合わせて使うと良いでしょう。
アニメーションを作る
作成したキャラクターや背景に少しずつ変化をつけて連続して表示することで、アニメーションを作ります。
たとえば、歩いているアニメーションを作りたい場合は、右足と左足を交互に動かすだけではなく、間に中割りという動いているようにみせる画像を入れる必要があります。
イラストや背景を複数作成する必要がありますが、映像制作ソフトによっては1枚のイラストで中割り部分を自動的に作成してくれる機能がついているのものあります。
アニメーション動画制作におすすめのソフト4選
アニメーション動画の大まかな作り方が分かったところで、ソフトはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、無料と有料それぞれのおすすめソフトをご紹介します。
無料ソフト「AnimeEffects」「9VAe きゅうべえ」
AnimeEffectsは、描いたイラストをつなぎ合わせてアニメーション動画を作ることができるソフトです。
イメージとしては、パラパラ漫画のような仕上がりになります。 比較的簡単な操作でアニメーション動画を作ることができるので、初心者の方にもおすすめです。
9VAeは、描いたイラストや取り込んだ画像の中割りを自動的に作成する機能がついているソフトです。
複数のイラストを用意する必要がないので、手軽にアニメーション動画を作ることができます。 どちらも無料で使いやすいと人気のあるソフトです。
無料ソフトなので、できる操作に限りがありますが、使い方次第でいろいろなアニメーション動画を作成できます。
有料ソフト「VYOND」「After Effects」
VYONDは素材がとても豊富で、数千種類の画像やテンプレート、著作権フリーのBGMからアニメーション動画を作ることができます。
操作もドラッグ&ドロップが基本なので、初心者の方でも使いやすいという特徴があります。
価格は1年間で15万円程度と高額なので、クオリティの高いアニメーション動画を作りたい方やアニメーション動画を作る目的が決まっている方におすすめのソフトといえます。
After EffectsはAdobe社が提供しているソフトで、プロの方にも多く使用されています。
イラストやロゴなどに動きをつけてアニメーションにしたり、特殊効果をつけられたり、アニメーションだけでなく様々な動画制作に用いられているソフトです。
月額2,480円~利用できるため、他のソフトに比べても比較的安く使うことができます。また、同じAdobe社が提供しているソフトであれば互換性があるので、PhotoShopやIllustlatorで作成した画像をAfter Effectsに取り込んでアニメーション動画用に編集することが可能です。
有料ソフトは無料ソフトと比べてクオリティの高いアニメーション動画を作ることができますが、高額なソフトも多いので、比較検討して自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
アニメーション動画制作の費用相場
初心者でも動画編集ソフトを駆使してアニメーション動画を作ることは可能ですが、よりクオリティの高いものを作りたい場合はプロに依頼すると良いでしょう。
アニメーション動画の種類によって費用相場が変わってきますが、3つの目安からをご紹介します。
・スライドショー形式のアニメーション動画:10~30万円程度
アニメーション動画の中では最も安く作ることができ、イラストとイラストをつないでスライドショーのようにみせる動画です。
・シンプルなアニメーション動画:30~80万円程度
モーショングラフィックやホワイトボードアニメーションなど、比較的シンプルなアニメーション動画であれば価格を抑えることができます。
・クオリティの高いアニメーション動画:100万円以上
3Dで立体を製作し、2次元のようなイラストに見せる3DCGなどの手法は、クオリティの高いアニメーション動画が作成できる分かなりの高額になります。
動画の内容によっては1,000万円を超えることも珍しくありません。1つのアニメーション動画でも、クオリティや作成する秒数によって費用は様々です。
依頼する場合は作りたいアニメーション動画の内容や秒数を明確にし、動画制作会社などに相談してみると良いでしょう。
まとめ
本記事では、アニメーション動画の作り方やおすすめのソフト、外注する場合の費用相場についてご紹介しました。
初心者でも、ソフトを使えば簡単なアニメーションは作ることができますが、クオリティの高いものを作りたい場合は、有料のソフトや動画制作会社に依頼するのが良いでしょう。
まずは作りたいアニメーション動画はどんなものか考え、ソフトや動画制作会社も活用しながら良い動画を作ってみてください。