「会社のサービスや商品のプロモーションビデオを制作したいけれど、どう進めたらいいのか分からない…」
そのようなご質問に映像制作業界20年のベテランがお答えします。
本記事の内容
・プロモーションビデオとは?
・プロモーションビデオ制作の流れ
・プロモーションビデオ制作を外部に依頼する場合
プロモーションビデオを、商品やサービスの販売促進のために利用する企業が年々増えています。
実際、プロモーションビデオを制作したいと考えている企業や担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、プロモーションビデオの概要や制作の流れ、外部に依頼する場合のポイントなどをご紹介します。
プロモーションビデオについて知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
プロモーションビデオとは?
プロモーションビデオ(PV)とは、宣伝を目的とした映像で、商品やサービスの認知拡大、コンバージョン、ブランディングなどに多く用いられています。
プロモーションビデオを取り入れる企業は年々増えており、実写やアニメーションを中心にさまざまな表現方法で制作されています。
また、プロモーションのメリットや媒体についての特徴は下記の記事で詳しく解説しています。
ミュージックビデオとの違い
プロモーションビデオと混同されやすいものにミュージックビデオ(MV)があります。
「PV=MV」と思っている方もいますが、ミュージックビデオは名前の通り音楽のための映像です。
音楽の世界観などを伝えるために制作されるため、宣伝を目的とするプロモーションビデオとは明確な違いがあります。
制作時や外部に依頼する際に間違わないように、覚えておきましょう。
プロモーションビデオ制作の流れ
プロモーションビデオを制作する際、ある程度決まった流れに沿って進めていきます。
- 企画・構成
- 絵コンテ・スケジュール作成
- 撮影準備
- 撮影
- 編集
- ナレーション収録
- 公開
それぞれについて詳しく見てみましょう。
プロモーションビデオ制作手順①|企画・構成
プロモーションビデオの制作において最も重要なのが「企画・構成」です。
・映像を制作する目的は何か
・誰に見てもらいたいのか
・どこに配信するのか
上記の3つをもとに細かく決めていきます。
最初に企画をしっかり立てていなければ、内容がぶれてしまったり、何を伝えたい動画か分からないなど、プロモーションビデオの効果が薄れてしまいます。
効果を得るためにも、現状の課題から目的を決め企画・構成を決めましょう。
プロモーションビデオ制作手順②|絵コンテ・スケジュール作成
企画・構成が決まったら、絵コンテの作成と撮影スケジュールを決めていきます。
絵コンテはプロモーションビデオの設計図にあたるもので、イラストで登場人物の動きを描いたり、テキストでナレーションの原稿を書くなど、映像制作に関わる人に内容を分かりやすく共有するための大切な設計図です。
また、スムーズに撮影を進めるために、撮影スケジュールを決めます。
出演者が必要な場合はキャスティングをおこない、撮影スケジュールで登場シーンや登場時間などを決めておきましょう。
プロモーションビデオ制作手順③|撮影準備
絵コンテを作成し撮影内容が確定したら、撮影準備に取り掛かります。
具体的には、ロケハン、必要機材の準備、出演者のブッキングです。
・ロケハン
ロケーションハンティングの略称で、撮影で使用する場所を決め事前に下見に行くことを指します。
撮影場所が暗いのか明るい場所なのかで照明の必要性が変わりますし音声を収録するのであれば、撮影場所は静かな環境か賑やかなのかでどの様な音声機材が必要なのかが変わります。
撮影許可が必要な場合は、合わせて申請しましょう。
・必要機材の準備
ロケハンで得た情報を元に、カメラや照明、マイク、必要であれば小道具やセットを準備します。
レンタルできる場合もあるので、揃えるのが難しい場合は活用すると良いでしょう。
・出演者の選定
出演者を起用する場合にはモデル事務所やタレント事務所に予算に合う出演者をピックアップしてもらいます。
ピックアップはモデル事務所から写真やプロフィール付きの宣材写真という書類をpdfなどで頂けます。
ただこの宣材写真に映っているモデルさんは数ヶ月や数年前の写真が使用されている事もよくあります。
必ず現在の写真を携帯の写メなどで撮影して頂いて送ってもらう事をお勧めします。
また複数の出演者が必要な場合はなるべく同じモデル事務所にお願いした方が連絡がスムーズになります。
但し、起用したい出演者のスケジュールと撮影日が合わない可能性もありますので、数名の候補を揚げておくと良いでしょう。
プロモーションビデオ制作手順④|撮影
当日は、撮影スケジュールに沿って撮影を進めましょう。
屋外での撮影の場合、天候によっては撮りたい映像が撮れない場合があります。
事前の天気予報のチェックを十分に行いましょう。
また、屋内やスタジオでの撮影の場合は、撮影場所が正確に予約できているか連絡事項が十分に伝わっているか確認が必要です。稀に撮影本番時に連絡が漏れていて担当者の方が不在だったという事もあります。
撮影は準備で90%以上が決まってしまいますので入念に当日をシミュレーションして撮影に臨みましょう。
また撮影時は予期せぬ事が立て続けに起こってしまいますので臨機応変に対応できる事も必要です。
人が多い場所で撮影をおこなう場合は通行人などが映り込まないように注意が必要ですので、撮影現場で周囲に気を配れるアシスタントも必要です。
プロモーションビデオ制作手順⑤|編集
撮影した動画の必要部分をカットしてつなぎ合わせたりして編集を行います。
またこの段階で映像にテロップと呼ばれる文字情報を入れたり、CGで商品を説明する図を入れるなどして映像が完成に近付いていきます。
BGMも挿入して映像の雰囲気を整えたり、ナレーションをプロのナレーターさんではなく映像制作会社のスタッフによる仮のナレーションを入れて映像全体の流れを確認します。
プロモーションビデオ制作手順⑥|ナレーション収録
映像編集が完成した段階で最後の工程でナレーション収録を行います。
ナレーションは録音スタジオにクライアント様、映像制作会社、ナレーターが集まって収録するのが一般的でしたが、新型コロナウィルスの影響でオンラインでもナレーション収録出来る録音スタジオも増えています。
プロモーションビデオ制作手順⑦|公開
編集が終わればいよいよ公開です。
SNSなどで公開する場合はファイル形式が決まっている場合があるので、事前に確認しましょう。
プロモーションビデオ制作を外部に依頼する場合
よりクオリティの高いプロモーションビデオを制作するためには、映像制作会社などに制作を依頼するのが一番です。
ここでは、プロモーションビデオ制作の費用相場や期間、依頼時のポイントについて見てみましょう。
プロモーションビデオ制作の費用相場
プロモーションビデオ制作を外部に依頼する場合の費用は、動画の内容や長さ、編集内容によって大きく異なります。
・簡単なプロモーションビデオ:30万円前後
社内での撮影や社員を出演者に起用するなどの簡単なプロモーションビデオを制作する場合
・本格的なプロモーションビデオ:50~100万円
ロケなどをおこない本格的にプロモーションビデオを制作する場合
あくまで目安なので、どんなプロモーションビデオを制作したいか依頼先に伝え、事前にどれくらい費用がかかるか確認しましょう。
プロモーションビデオ制作にかかる期間
費用と同様、プロモーションビデオの内容によって制作にかかる期間は変わりますが、平均的には2ヶ月程度が目安です。
簡単なものであれば「1ヶ月程度」で作成できる場合もあるでしょう。
編集内容や依頼先の状況によっても異なるので、費用と合わせて確認してください。
依頼時のポイント|現状の課題と目的を共有する
外部に依頼する場合、事前の打ち合わせでは、現状の課題を伝えてプロモーションビデオを制作する目的を明確にし映像制作会社とイメージを共有しましょう。
クオリティの高い動画を制作しても目的からズレていれば効果は得にくいので、映像制作会社に情報をしっかりと伝える事がポイントです。
まとめ
本記事では、プロモーションビデオの概要や制作の流れ、映像制作会社に依頼する場合のポイントをご紹介しました。
プロモーションビデオで効果を得るためには、目的の設定やクオリティの高い映像が必須です。
ビジネスに取り入れたいけれど、プロモーションビデオをどう制作すればいいか分からない方は、ぜひ一度、大阪の映像制作会社、株式会社インディゴにご相談ください。