「動画編集でよく聞くカットやエフェクトはどういう意味?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・動画編集で知っておくべき用語
動画編集をおこなう上で、カットやエフェクトなどさまざまな用語が出てきます。
用語の意味を知らなくても編集はできるかもしれませんが、クオリティを上げたりスムーズに作業を進めるためには基本的な用語の理解が必要です。
そこで本記事では、動画編集で知っておくべき用語をピックアップしてご紹介します。
これから動画編集をしようと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
動画編集のツールについては、下記の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
動画編集で知っておくべき用語13選
動画編集をおこなうにあたって、さまざまな用語が出てきます。
ここではピックアップして13個の用語の意味を見てみましょう。
カット
カットは動画内の不要な部分を削除したり、動画内に別の素材を挿入する際に用いられる作業です。
動画は長く撮影したデータを短くまとめることがほとんどなので、動画編集において最も基本的な作業と覚えておきましょう。
また、動画内のシーンそのものをカットと表現する場合もあります。
トリミング
トリミングは、動画の最初と最後を切り取る作業をいいます。
カットとトリミングは混同されやすいですが、切り取る部分が異なるため間違えないように注意が必要です。
ジャンプカット
ジャンプカットは、動画の流れを無視してカットとカットをつなぎ合わせる作業をいいます。
YouTubeなどでもよく用いられる手法で、時間や空間が急に飛んだ印象を受けるため、視聴者の注目を惹くことができます。
動画をテンポよく見せられますが、カット部分をよく考えなければ不自然なだけの動画になるため注意しましょう。
テロップ
テロップは動画内に挿入する字幕を指し、挿入することで動画の内容をより分かりやすくして、視聴者の理解を深める効果があります。
動画内全てにテロップを挿入するのは少し手間がかかりますが、動画の質にも関わる重要な作業です。
エフェクト
エフェクトは動画に加える特殊効果のことをいい、クオリティを高めるための重要な要素です。
挿入するエフェクトの違いで動画の印象が変わることもあるため、それぞれの特徴を知って使用しなければいけません。
動画編集ソフトによって使用できるエフェクトは異なるため、自分のソフトにはどんなものが収録されているか事前に確認しておきましょう。
トランジション
トランジションは分割したカットとカットの間にはさむエフェクトのことで、つなぎ目をスムーズにさせたり、印象的に見せるなどの効果があります。
トランジションの中にもさまざまな種類があるため、動画のイメージに合うものを選ぶことが必要です。
・ホワイトアウト(ブラックアウト)
ホワイトアウトは前のカットを徐々に白くして消し、次のカットにつなぐトランジションです。
・ディゾルブ
ディゾルブは前のカットが透明になるのに合わせて、次のカットが透明から登場するトランジションです。
・ズーム
ズームは前のカットをズームアップして消し、次のカットを表示させるトランジションです。
トランジションは動画編集ソフトで比較的簡単に挿入できますが、どれを挿入するかで印象が変わるためそれぞれの特徴を理解しておきましょう。
カラーグレーディング
カラーグレーディングは動画のカラー補正のことをいい、色彩を補正することで全体の統一感を出したり、雰囲気を作るなどの効果があります。
動画のクオリティを左右する重要な作業です。
クロマキー合成
クロマキー合成は特定の色を背景に撮影し、色部分を透明にして別の画像や映像を重ねる合成手法で、背景にはグリーンやブルーがよく用いられます。
テレビの天気予報などもクロマキー合成が用いられており、緑の背景に天気の情報を合成して映し出しています。
一般的に緑の背景が用いられることが多く、グリーンバックという名前の布がネット上で販売されています。
アスペクト比
アスペクト比は、動画の縦と横の比率を指します。
媒体ごとに推奨されるアスペクト比は異なるため、投稿予定の媒体に合わせて動画の比率を変えなければいけません。
媒体ごとのアスペクト比の目安は以下です。
・YouTube 16:9
・Twitter 9:16
・Instagram 9:16、1:1
・Facebook 16:9、1:1
スマートフォンで動画を視聴する機会が増えたこともあり、9:16の縦型や1:1の正方形の動画が増加しています。
動画編集時、ビデオカメラやスマートフォンなど複数の機材で撮影した動画を繋ぐ場合、アスペクト比が異なるので注意が必要です。
フレームレート
フレームレートは特定の1秒間のコマ数を表す数値で、frames per secondを略したfpsで表示されます。
動画1秒間に静止画を何枚表示させているかのイメージで、数が大きいほど動画はなめらかな動きになります。
撮影時と動画編集時のフレームレートの数値は同じにしておく必要があり、数値が違うと動画が乱れることがあります。
動画編集時は数値に注意しましょう。
ビットレート
ビットレートは特定の時間内のデータ量を表す数値で、bits per secondを略したbpsで表示されます。
動画1秒間にどれくらいのデータが使われているか分かる数値で、数値が高いほど動画は高画質です。
高ビットの動画はスペックが低いパソコンでは編集作業ができない可能性もあるため、事前に確認する必要があります。
エンコード
エンコードは動画編集が完了したデータを、再生するためのファイル形式に変換する作業です。
動画編集ソフト自体でエンコードできるものが多いですが、パソコンのスペックによってはかなりの時間がかかることもあります。
高額ですが外部にエンコーダーをつないでおこなうハードウェアエンコードであれば、パソコンのスペックに関係なく高速でエンコードできます。
コーデック
コーデックは動画と音声それぞれのデータを圧縮・変換・復元する際のプログラムを指します。
動画編集後、再生するためにはエンコード(変換)をおこないますが、コーデックの設定が間違っているとエラーで再生できない可能性があるので注意が必要です。
コーデックにはさまざまな種類があるため全てを覚えるのは大変ですが、媒体ごとに推奨しているコーデックがあるので事前に確認しておきましょう。
まとめ
本記事では、動画編集をおこなう上で知っておくべき用語をご紹介しました。
ご紹介した以外にもさまざまな用語があるため全て覚えるのは大変ですが、基本的な用語の意味は知っておく必要があります。
動画編集をスムーズにおこなうためにも、意味を理解しておきましょう。