「プロモーションはどんな意味があるの?」
「広告やPR、それぞれの違いは何?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・プロモーションがもつ意味とは?
・プロモーション
・ミックスの特徴
マーケティングをしていると、広告や広報、販促などプロモーション手法にもさまざまな用語が出てきますが、あなたは正しく理解できているでしょうか?
似た意味が多く混同して使われている言葉もありますが、正しく理解していないと業務を進めるうえで思い違いが発生するかもしれません。
そこで本記事では、プロモーションについて詳しく解説し、手法ごとの特徴を見てみたいと思います。
広告や広報、販促などプロモーションに関して知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
プロモーションがもつ意味とは?
プロモーションとは、アメリカのマーケティング学者であるエドモンド・ジェローム・マッカーシーが提唱した「マーケティング・ミックス(4P)」の一つであり、消費者の購買意欲を促すための活動全般を指す言葉です。
・Product(商品・サービス)
・Price(価格)
・Promotion(宣伝・販促)
・Place(流通)
プロモーションと一括りにいっても内容はさまざまで、広義では企業と消費者間のコミュニケーション全般を指します。
たとえば、メールマガジンやDMを送ったり、広告や動画を配信したり、会員向けにイベントを打ち出すなど、企業と消費者をつなぐすべてが広義のプロモーションです。
また、狭義では販売促進(Sales Promotion)を指し、企業が直接消費者にアプローチして商品やサービスの購入を促す意味があります。
具体的には、商品購入時のクーポン配布やポイント付与などが狭義のプロモーションです。
プロモーション・ミックスの特徴
プロモーションは内容が幅広いため、4つの「プロモーション・ミックス」に分類されます。
・Advertising(広告)
・Public Relations(広報・PR)
・Sales Promotion(販売促進)
・Personal Selling(人的販売)
それぞれ目的が似ており混同されやすいですが、明確な違いがあります。
4つのプロモーション・ミックスについて詳しく見てみましょう。
Advertising:広告
広告はメディアや広告媒体を通じて商品・サービスなどの情報を世間に広める意味があります。
テレビCMや新聞、雑誌、インターネット、SNSなど、各媒体の広告枠を購入することで情報の掲載ができ、期間や内容は企業で自由に設定できます。
マス広告やインターネット広告、動画広告などさまざまな形式があり、ターゲットを細かく絞れます。
また、広告の効果測定もしやすいため、広告=マーケティングといわれるほど重要な要素です。
広告はプロモーション戦略の中で「プル戦略」に分類され、商品・サービスなどの情報を消費者に知ってもらうことで、購買意欲を高める役割があります。
長期間にわたり間接的に広告を見てもらい、消費者の興味を惹いたり認知を拡大するのが目的です。
広告以外にも、SNSでの発信やコンテンツマーケティング、口コミなどがプル戦略にあたります。
Public Relations:広報・PR
広報は字の通り広く報じることで、PR(Public Relations)は公衆と良い関係を築くためのコミュニケーション活動を指します。
広報=PRとして認識されることもありますが、広報は商品・サービスなどの情報をプレスリリースや取材を通してPRする手段の一つです。
厳密にいうと、以下のように異なります。
・広報:一方からの情報発信
・PR:企業や公衆など双方のコミュニケーション
広報はテレビや新聞、雑誌などのメディアが主体になって情報を掲載するため、期間や内容は決められません。
しかし、自社ではなく第三者が情報発信するので、広告に比べて信頼性が高く費用もかかりません。
広報・PRは広告と同様、プル戦略に分類されます。
Sales Promotion:販売促進
狭義のプロモーションでも解説しましたが、販売促進はSales Promotion(セールスプロモーション)ともいい、企業が直接消費者にアプローチして商品やサービスの購入を促す活動のことです。
販促やSPと略してよばれることもあり、活動内容はさまざまなものがあります。
・DMやチラシ、ノベルティなど販促物の配布
・POP掲載や試食、キャンペーンなどの実施
・SNSやメールマガジンでの情報発信
・ポイントやクーポンなどの配布
・デモンストレーションや展示会などの開催
活動を通して消費者の購買意欲を高め、商品・サービスなどを実際に購入してもらう必要があります。
販売促進はプロモーション戦略の中で「プッシュ戦略」に分類され、商品・サービスなどに興味をもった消費者へ購買を促す役割があります。
短期間で直接消費者に訴えかけて購買してもらうのがプッシュ戦略です。
Place:人的販売
人的販売は、販売員が商品・サービスなどの情報を消費者に直接説明して購買を促す活動です。
マーケティングが広く普及する以前から行われており、人的販売の代表例には訪問販売などがあります。
販売員は消費者に直接商品やサービスを紹介し、消費者は疑問をその場で解消できるため、双方向のやり取りが可能です。
ただ単に売るのではなく、消費者の疑問を解決してスムーズに購買できるようにしたり、消費者の生の声を企業に届けるなど、企業と消費者をつなぐ役割もあります。
人的販売も直接消費者に訴えかけるプッシュ戦略です。
また、プロモーション動画の制作については、下記の記事で詳しく解説しています。
» 魅力が伝わる「プロモーション動画」制作ポイントや費用・事例を解説
まとめ
本記事では、広告や広報、販促、人的販売など、プロモーションの手法について解説しました。
さまざまな用語があり、全てを正確に理解するのは大変ですが、業務のすれ違いをおこさないためにも知っておかなければいけません。
より的確なプロモーション戦略を練るためにも、それぞれの特徴や目的を今一度確認してください。