「YouTube動画をアップしたいけれど、著作権が心配…」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・YouTube動画の配信で知っておくべき著作権とは
・YouTube動画で著作権侵害に問われるケース
・YouTube動画で著作権侵害にならないためのポイント3つ
・もしYouTube動画で著作権侵害に問われたら
YouTubeは、誰でも気軽に動画投稿できることもあり、個人から企業までさまざまな方が利用しています。
しかし、投稿した動画が著作権侵害に問われ、トラブルになるケースも少なくありません。
そこで本記事では、YouTube動画の著作権について、著作権侵害に問われるケースやトラブルを起こさないためのポイントをご紹介します。
これからYouTube動画の投稿を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
YouTube動画の配信で知っておくべき著作権とは
そもそも著作権とは、音楽・美術・文芸・学術など、さまざまなジャンルの著作物を保護するためにある権利です。
著作物を他人が勝手に使用して著作者の利益が害されないように、著作権法という法律で定められています。
著作権に関する取り締まりは年々強化されており、YouTubeにおいても違反者に対しては厳しい罰則を設けているのが現状です。
自分が投稿したYouTube動画が著作権侵害に問われないか心配な方も多いと思いますが、次項からご紹介する著作権侵害に問われるケースなどを確認し、注意してみてください。
YouTube動画で著作権侵害に問われる4つのケース
著作権について知らずにアップし、著作権侵害に問われるケースは多々発生しています。
トラブルにならないためにも、よく起こる著作権侵害のケースを4つ見てみましょう。
録画したテレビ番組をアップする
自宅で録画したテレビ番組を、自身のYouTubeチャンネルで公開している方もいますが、当然ながら著作権侵害にあたります。
また、アップされている動画をダウンロードするのも違法です。
録画したテレビ番組をアップした場合、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、またはその両方が科されます。
厳しい罰則を設けているにも関わらず、違法なアップロードは後を絶ちません。
「他の方がアップしているから自分も」とならないように注意しましょう。
購入したCD音源をBGMに使用する
自分で購入したアーティストのCDであっても、YouTube動画のBGMとして使用してはいけません。
お金を払って購入しても、CD音源の著作権はアーティストに帰属します。
たとえBGMとして使用する時間が短かったとしても、著作権侵害になるため辞めましょう。
絵本の読み聞かせ動画をアップする
絵本の読み聞かせ動画も、場合によっては著作権侵害に問われる可能性があります。
たとえば、絵本の作者がすでに亡くなっていて、死後70年経過している場合、原則的保護期間は切れているため著作権侵害になりません。
しかし、著作権保護期間が切れていない絵本は、著作権侵害に問われるので注意しましょう。
絵本の読み聞かせは、絵本の「絵」と読み上げた「文字」の両方を侵害するため、著作権の中でも「公衆送信権侵害」「複製権侵害」にあたります。
ゲーム実況動画をアップする
ゲーム実況動画はYouTubeの中でも人気で、アップしている方も多いコンテンツですが、著作権侵害に問われる可能性もあります。
ただし、アップしている全員が著作権侵害に問われるわけではありません。
理由は、ゲーム実況動画の配信を認めているゲーム会社もあるからです。
アップする場合は、必ずゲーム実況動画を認めているゲーム会社の作品を使用しましょう。
最近は、ゲーム作品の使用に関するガイドラインを公開しているゲーム会社も増えているため、事前に確認してみてください。
YouTube動画で著作権侵害にならないためのポイント3つ
著作権侵害になるケースをご紹介しましたが、動画作成時は以下3つのポイントも抑えておいてください。
YouTubeオーディオライブラリーでダウンロードする
YouTubeオーディオライブラリーとは、BGMや効果音などの音素材を無料ダウンロードできるYouTube公式のサービスです。
YouTubeにアップする動画であれば自由に使用でき、トリミングなどの編集も問題ありません。
著作権侵害に問われることもないため、安心して使用できます。
ただし、一部の素材は著作者の情報を概要欄に表記する必要があるため、素材ごとに細かく確認してください。
著作権フリーの素材を使用する
動画内に画像などを使用する場合、インターネット上で勝手にダウンロードしたデータを使用してはいけません。
YouTubeオーディオライブラリーと同様、素材サイトなどから著作権フリーの画像をダウンロードしてください。
最近は、無料・有料さまざまなサイトがあるため、自分の動画に合う素材を探すと良いでしょう。
専門家に相談する
いくら気を付けてYouTube動画を作成しても、思わぬところで著作権侵害に問われる可能性はあります。
YouTubeヘルプなどでも、最終的な判断は弁護士に相談するよう表記されているため、不安な場合は専門家を頼りましょう。
また、動画制作を専門的に行っている制作会社の場合は、著作権に関する知識もあるため、相談するのがおすすめです。
もしYouTube動画で著作権侵害に問われたら
万一、著作権侵害を起こしていた場合、YouTubeから「著作権の申し立て」について通知が届きます。
心当たりがある場合は、放置せずに動画を編集し直すか、削除するようにしましょう。
きちんと対応をしなければ、広告の停止や動画を削除されることがあります。
また、最悪の場合、チャンネルごと消されてしまう可能性もあるため注意しましょう。
ただ、著作権の申し立てに関しては、「Content ID」というシステムで自動検出しているため、問題ない動画に対して通知が届くこともあります。
フリー素材など、著作権侵害にならない素材を使用していて通知が届いた場合は、YouTubeのクリエイターツールから「異議申し立て」をしてください。
まとめ
本記事では、YouTube動画の著作権について、著作権侵害に問われるケースやトラブルを起こさないためのポイントをご紹介しました。
著作権に関する問題は年々増えており、規制も厳しくなっています。
動画作成時に気を付けていても、知らないうちに著作権侵害を起こしているケースもあるため、本記事を参考に今一度注意してみてください。