「3DCG業界の今後の動向は?」
「3DCD業界で働くにはどうすればいい?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・3DCG業界とは?
・3DCG業界の今後の動向
・3DCG業界で働くためには
・3DCG業界に必要なスキル
3DCGといえば、ゲームや映画などを思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、近年ゲームや映画以外にもさまざまなところで3DCGが活用されており、今後も私たちの身近なところに広がってくると考えられています。
そこで本記事では、3DCG業界について今後の動向を見てみたいと思います。
3DCG業界で働くための方法や必要なスキルについてもご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
3DCG業界とは?
3DCGの活用は年々広がっており、業界と一括りにいってもさまざまな分野で使用されています。
主に、活用されているのは以下7つの分野です。
・ゲーム
・映像
・XR(VR・AR・MR)
・広告
・医療
・建築
・服飾
かつては、一部の企業や専門機関でのみ使用されていた3DCGも、コンピューター技術の急速な発達により、ゲームや映像といった私たちの身近なところで活用されるようになりました。
また、近年は3DCGキャラクターを使って動画配信を行うVチューバーなども注目が集まっています。
3DCG業界の今後の動向
3DCGは、ゲームや映像だけでなくさまざまな分野で活用されているとご紹介したように、今後もさらに需要が高まる業界と言われています。
たとえば、医療分野では本来見えない臓器を3DCGによって可視化させ、手術などのシミュレーションに使用したり、建築分野では広範囲にわたる都市開発などを3DCGで表現し、よりリアルな完成予想図の作成が可能になりました。
医療・建築などの分野においては、言葉や書類だけでは把握しきれない情報を形にすることで業務の効率化に繋がっており、今後も3DCGはさらなる活用が期待されています。
さらに、3DCG業界の動向として注目すべきは、「XR(クロスリアリティ)」への活用です。
XR(クロスリアリティ)とは
XRとは、VR・AR・MRの総称です。
・VR(Virtual Reality):仮想現実
VRは、仮想世界を体験できる技術です。 3DCGによって作成された映像を、VRゴーグルなどを通して見ることで、まるで現実世界にいるような体験ができます。
VR技術は、教育分野や医療分野、観光業界などさまざまな分野へ導入されており、活用の幅はどんどん広がるでしょう。
・AR(Augmented Reality):拡張現実
ARは、スマートフォンやタブレットのカメラを通した現実世界に、仮想世界を重ねたような体験ができる技術です。
現実世界に3DCG画像や文字、音声などのデータを重ね合わせることで現実世界を拡張します。
2016年にリリースされたポケモンGOにもAR技術が活用されており、最近ではスマホ画面でショップのレイアウトを再現して買い物をする「ARショッピング」も登場しているようです。
・MR(Mixed Reality):複合現実
MRは、現実世界と仮想世界を同時に体験できる、VRとARを組み合わせたような技術です。
たとえば、MR技術を駆使すれば、現実世界の景色に実物大の恐竜を出現させて、実際に動き回っているような表現もできます。
一見、ARと似ているようですが、現実世界と仮想世界を複合することで、よりリアルな表現が可能です。
XR技術には3DCGが欠かせないため、今後も業界全体で注力されていく分野と言えるでしょう。
3DCG業界で働くためには
3DCG業界で働くためには、まずは専門的な知識・技術を身に着ける必要があります。
・専門学校や大学で学ぶ
・制作会社でアルバイトする
それぞれ見てみましょう。
専門学校や大学で学ぶ
3DCG業界で働くために一番確実な方法は、専門学校や大学で知識・技術を学ぶことです。
3DCG業界は今後も需要が高まると言われているものの、人手不足が深刻な問題になっています。
専門学校や大学などで知識・技術を学んでおけば、即戦力として複数の企業から内定をもらえる可能性もあるでしょう。
また、専門学校や大学であれば、3DCG業界で実際に働いているプロが基礎から応用まで教えてくれます。
先程ご紹介した、XRなどの最先端技術も学べるでしょう。
各コースや学科ごとに学べる内容は細かく分けられているため、自分がやりたいことを専門にできるのも魅力です。
制作会社でアルバイトする
3DCG制作を専門としている企業に、アルバイトとして勤務するのも一つの手です。
アルバイトで経験を積んで実績ができれば、正社員として採用される可能性もあります。
しかし、3DCG業界は高い知識・技術が必要なため、未経験者を採用することはほとんどありません。
アルバイトとして経験を積んでいきたい場合でも、独学などである程度は3DCGの知識・技術を身に着けておく必要があるでしょう。
また、制作会社によってはポートフォリオの提出を求められることもあるため、事前に準備しておいてください。
3DCG業界に必要なスキル
3DCG業界で働くためには、専門性の高い知識・技術が必要です。
さらに、3DCG制作ではMayaや3dsMaxといったソフトを使用するため、使い方は把握しておく必要があります。
ソフトは無料から有料までさまざまなタイプがあるため、すべての操作を把握するのは難しいでしょう。
しかし、制作会社では必ず使用するため、主要ソフトだけでも操作方法を把握しておくのが大切です。
また、職種によってはデッサンのスキルが求められる場合もあります。
3DCG業界で自分が目指す職種に合わせて、必要なスキルを磨いておきましょう。
» CG制作の勉強方法|おすすめソフトとCGスキルを習得するメリット
まとめ
本記事では、3DCG業界についての今後の動向や、3DCG業界で働くための方法・必要なスキルをご紹介しました。
ゲームや映画が中心だった3DCGも、近年さまざまな分野で活用が進み、私たちの生活に欠かせない技術となりつつあります。
今後も衰えることなく需要は高まると考えられているため、3DCG業界の先は明るいと言えるでしょう。
ぜひ、コツコツと3DCGの技術を磨いてみてください。