「3DCGアニメーターってどんな仕事なの?」
「3DCGアニメーターになりたいけれど、どんなスキルが必要?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・そもそも3DCGアニメーターとは?
・3DCGアニメーターに必要な5つのスキル
・未経験から3DCGアニメーターになるには
近年、ゲームやアニメを中心に3DCGアニメーターの活躍の場が広がっています。
しかし、3DCGアニメーターにはどんなスキルが必要なのか、どう目指せばいいか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、3DCGアニメーターの概要や必要なスキル、未経験から目指す方法を解説します。
3DCGアニメーターについて知りたい方、これから目指したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
そもそも3DCGアニメーターとは?
3DCGアニメーターとは、3Dのグラフィックに動きを付けてアニメーションを制作する仕事です。
専用ソフトを用いて、キャラクターや物に自然な動作を設定し、まるで現実世界のようなアニメーションを作ります。
これまで、3DCGアニメーションはゲームやアニメ制作を中心に用いられてきましたが、近年は専用ソフトの発展により技術も大幅に進歩し、医療や建築、工業デザインなど、さまざまな分野に広がっています。
3DCGアニメーションを取り入れる分野が広がったことで、3DCGアニメーターの需要は年々高まっているといえるでしょう。
3DCGアニメーターの主な仕事内容
3DCGアニメーターの主な仕事内容は、先程もご紹介したようにキャラクターや物に動きを付けていくことです。
たとえば、キャラクターを走らせたり、木の葉を風でなびかせるなど、モデラーが作成したモデルに対して、違和感のない自然な動きを付けていきます。
また、制作会社によっては、モデル自体の制作から担当したり、レイアウトを考えるなど、1シーン全体を担当する場合もあります。
3DCGアニメーターに必要な5つのスキル
実際に、3DCGアニメーターとして働く場合に必要なスキルを大きく5つご紹介します。
1.3DCGソフトを使いこなす技術
3DCGアニメーターの仕事は、専用ソフトを用いて進めていくため、ソフトを使いこなす技術が必要です。
基本的な操作はもちろん、それぞれのエフェクトでどんな演出を加えられるのかなど、細かく理解しておかなければいけません。
3DCGソフトには、「MAYA」や「ZBrush」といったプロも使用している本格的なソフトから、「Blender」などの無料ソフトまでさまざまな種類があります。
ソフトごとに特性は異なるものの、まずは使用するソフトを1つ選んで、細かい部分まで使いこなせるようにしておくことが大切です。
2.体の動き・構造への理解
3DCGに動きを付ける際、より現実に近いリアルなアニメーションに仕上げるためにも、体の動きや構造への理解が欠かせません。
たとえば、人のキャラクターに手を振る動きを付ける場合、手のひらだけを動かすと不自然なので、腕全体に動きを付けます。
また、場合によっては指1本1本にも細かい動きを付ける必要があるでしょう。
体の動きや構造を理解していなければ、どんな動きを設定すればいいのか迷いが生じ、不自然な動きになってしまう可能性もあります。
自分で作業をしていると不自然さに気付かないこともあるため、日ごろから人の動きを観察し、細かい部分まで理解しておきましょう。
3.動画制作に関する知識
3DCGアニメーターは、対象物に動きを付けるだけでなく、全体のレイアウトも考える必要があります。
たとえば、対象となるキャラクターや物とカメラの位置関係を考えて画角を調整したり、キャラクターの動かし方を工夫するなど、実写に近いような感覚で制作しなければいけません。
3DCGアニメーターは、リアルなアニメーション制作が求められるため、カメラや照明といった、動画制作に関する知識も必要といえるでしょう。
4.チームワーク・コミュニケーション能力
3DCGアニメーターの仕事は複雑で作業項目も多く、複数人で制作にあたるのが一般的です。
1つのシーンに大人数が関わることも珍しくないため、チーム全体でどのように制作を進めるのか、担当箇所をどうするのかなど、細かく確認しあう必要があります。
認識のズレをなくし、スムーズに制作を進めるためにも、チームワークとコミュニケーション能力が必要です。
5.根気・集中力
どんな仕事においても言えることですが、根気や集中力も必要なスキルです。
とくに、3DCGアニメーターの仕事は、1つの動きを付けるためにも膨大な時間がかかります。
時間をかけて細かい動きを設定しなければいけないため、根気・集中力がなければ続けていくのは難しいといえるでしょう。
未経験から3DCGアニメーターになるには
未経験から3DCGアニメーターになるためには、3つの方法があります。
詳しく見てみましょう。
大学・専門学校で技術を学ぶ
一番確実な方法といえるのが、大学や専門学校で技術を学ぶ方法です。
学校ごとに違いはあるものの、多くの場合第一線で活躍している3DCGアニメーターの方が講師となって技術を教えてくれます。
基礎から応用まで幅広く学べるため、卒業後も即戦力として働けるでしょう。
また、学校での課題は実績として残るため、就職時も有利になる可能性は高いです。
オンラインスクールを活用して独学する
大学や専門学校に通うのが難しい場合、自宅でオンラインスクールを活用して独学する方法もあります。
最近はさまざまな講座があるため、自分の学びたい内容やレベルに合わせて選択可能です。
ただし、オンラインスクールを受講しただけでは実績が付かないため、自分で目標を設定して制作するなどの対策は必要です。
就職時にアピールできるように、ポートフォリオなどは用意しておきましょう。
制作会社で働きながら知識を得る
ごく稀に、制作会社で未経験者をアシスタントとして募集している場合があります。
時間のかかる方法ではありますが、アルバイトをしながら知識を得るのも一つの方法でしょう。
アルバイトとして経験を積んでいくうちに実績ができれば、正社員として働ける可能性もあります。
空いた時間で独学しながら積極的に知識・技術を身につけなければいけませんが、制作風景を間近で見られるといった魅力もあるでしょう。
まとめ
本記事では、3DCGアニメーターの概要や必要なスキル、未経験から目指す方法を解説しました。
3DCGアニメーターは、今後も活躍の場が広がると見込まれています。
需要も年々拡大しているため、スキルがあれば就職に困ることはないでしょう。
専門的な知識や技術は必要ですが、未経験でも学べる方法はたくさんあるので、興味のある方は本記事を参考に目指してみてください。