「分子の立体構造を表現できるソフトが知りたい」
「分子の立体構造と映像を組み合わせるメリットはある?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・分子の立体構造を描画できるおすすめのソフト3選
・分子の立体構造と映像を組み合わせる3つのメリット
・映像制作を組み合わせる際のポイント
分子の構造式や立体構造の描画ソフトにはさまざまなタイプがあるため、どれを選べばいいのか分からない方もいると思います。
また、ソフトを使って資料などを作成しても、イマイチ分かりづらいといった悩みを持つ方もいるでしょう。
そこで本記事では、分子の立体構造を描画できるおすすめのソフトと、分子の立体構造と映像を組み合わせるメリット、映像制作時のポイントについてご紹介します。
使いやすいソフトを探している方や、分子の立体構造に関する分かりやすい資料を作成したいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
分子の立体構造を描画できるおすすめのソフト3選
分子の立体構造を描画できるおすすめのソフトを3つご紹介します。
MolView
MolViewは、分子の構造式や立体構造を描画できるアプリです。
ソフトなどをダウンロードする必要はなく、インターネット環境さえあればパソコンやスマートフォン・タブレット端末から操作できます。
無料のアプリですが、分子の構造式や立体構造を描画する分には、有料のソフトと変わらないような使用感です。
使い方もシンプルで、サイトにアクセスすると操作画面が表示され、すぐに作業を始められます。
また、構造式を描けばボタン1つで立体構造モデルを出力可能です。
出力した立体構造の3Dモデルは、ウェブページなどに直接埋め込むこともでき、ドラッグしながら角度を変えるなど自由に動かせます。
使い方などに関しては以下のYouTubeでも紹介されているので、参考にしてみてください。
ChemSketch
ChemSketchは、分子の構造式を簡単に描けるソフトで、3D表示機能を使えば立体構造も出力できます。
構造式の描画には「ChemDraw」などのソフトが有名なものの、高額なのでなかなか個人で購入できません。
しかし、ChemSketchは無料でダウンロードでき、基本的な操作は有料ソフトとほとんど変わらないのが特徴です。
DNAや糖類といった構造式だけでなく、実験器具のイラストなどもテンプレートとして用意されているため、レポート・資料作りなどにも向いているソフトと言えます。
ダウンロード方法や使い方に関しては、以下のYouTubeでも詳しく紹介されています。
Avogadro
Avogadroは、分子の立体構造を簡単に描けるソフトです。
分子モデリングだけでなく、計算化学やバイオインフォマティクス、材料科学など、さまざまな分野の研究のために設計されています。
初心者の方にも分かりやすいシンプルな操作性で、ソフトを起動するとすぐに分子の描画が可能です。
また、描画した分子の立体構造は、自由に動かしながらさまざまな角度から確認できます。
フリーソフトですが、基本的な操作は十分対応できるのが魅力です。
Avogadroに関しても、以下のYouTubeでダウンロード方法・使い方が紹介されているので、参考にしてみてください。
分子の立体構造と映像を組み合わせる3つのメリット
冒頭でもご紹介したように、分子の立体構造をソフトで描画しても、実際の資料などに掲載するとイマイチ分かりづらいといった悩みは少なくありません。
そこでおすすめしたいのが、映像と組み合わせた資料作りです。
ここでは、分子の立体構造と映像を組み合わせるメリットを3つご紹介します。
さまざまな角度から分子の構造を確認できる
ソフトによっては、角度を変えながら分子の構造を確認できるタイプもありますが、資料にした場合は静止画になってしまいます。
静止画は一方向からの構造しか見られないため、正確な構造の確認はできません。
しかし、映像と組み合わせれば、分子の立体構造をさまざまな角度から確認できます。
分子を360度回転させながらスムーズに確認できるため、資料として分かりやすいです。
多くの情報から理解度が深まる
紙やWebページ上などの資料は、分子の立体構造を描画した写真+テキストで表記され、視覚からの情報しか得られません。
しかし、映像であれば聴覚からの情報も合わせて得られます。
短い映像であっても、Webページに換算すると3,600ページ分の情報量があるとも言われているため、多くの情報から理解度を深めることも可能です。
資料としての活用の幅が広がる
紙ベースの資料の場合、印刷・配布して相手に読んでもらう必要があります。
Webページに掲載していたとしても、直接アクセスして確認してもらわなければいけません。
映像であれば、発表の場で上映したり、DVDにして配布も可能です。
また、自社のWebサイトはもちろん、YouTubeなどにも配信できるため、活用の幅は広がります。
映像制作を組み合わせる際の3つのポイント
分子の立体構造と映像を組み合わせる場合、ただデータを並べるだけではいけません。
ご紹介する3つのポイントを意識してみてください。
映像の目的・ターゲットを明確にする
映像制作に入る前に、まずは目的やターゲットを明確にしましょう。
たとえば、映像を取引先へ向けた資料として使いたいのか、学会などの発表の場で使うのかなど目的を決めます。
また、同じような研究者に向けた資料なのか、専門知識があまりない方に向けた資料なのかでも内容は大きく変わるため、ターゲットも明確にしてください。
企画・構成を練る
目的・ターゲットを明確にしたら、企画・構成をきちんと練ります。
どんな映像にも言えることですが、企画・構成を練らずに制作を進めてしまえば、内容がブレて何のための映像か分からなくなってしまうため、丁寧に取り組みましょう。
プロの映像制作会社に依頼する
映像制作の経験がある場合は良いものの、可能であればプロに制作を依頼するのがおすすめです。
プロに依頼をすれば、目的やターゲットを元に最適な提案をしてくれます。
また、撮影に使用する機器はもちろん編集技術も高いため、クオリティの高い映像を制作可能です。
まとめ
本記事では、分子の立体構造を描画できるおすすめのソフトと、分子の立体構造と映像を組み合わせるメリット、映像制作時のポイントについてご紹介しました。
分子の立体構造と映像には繋がりがないように思えますが、データを分かりやすく見せたり、理解度を深めるために映像は大きな力を発揮してくれます。
ご紹介したソフトと合わせて、映像制作についても検討してみてはいかがでしょうか。