「動画広告はどうやって作るの?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・動画広告の作り方7つの手順
・成果を上げる動画広告作りのポイント5つ
・動画広告の配信後は分析も必要
・動画広告作成におすすめのソフト5選
マーケティングの一環として、動画広告を作成したいと考えている方は多いと思います。
しかし、実際に動画広告を作成する場合、「どう作ればいいのだろう?」と迷うことでしょう。
そこで本記事では、動画広告の作り方やポイント、分析のやり方、おすすめのソフトを解説します。
動画広告の作り方について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
動画広告の作り方7つの手順
動画広告の作り方を1~7までの手順に分けて詳しくご紹介します。
1. 動画広告の目的・ターゲットを明確にする
動画広告を作り始める前に、まずは目的とターゲットを明確にしておくことが重要です。
たとえば、「新商品を紹介して購入に繋げたい」や「自社のサービスを知ってもらいたい」など、動画広告で何をしたいのか決めます。
また、どんな人に訴求したいのか具体的なターゲットも設定しましょう。
目的やターゲットを明確にしないまま作成すると、何を伝えたい動画広告なのか分からなくなり成果が出ません。
作成途中で迷いが生じる原因にもなるため、目的やターゲットは明確にするのが重要です。
2. 動画広告で伝えたいメッセージをまとめる
動画広告の目的やターゲットが明確になったら、伝えたいメッセージについてもまとめておきます。
メッセージには、ユーザーの興味を惹けるように以下のような訴求のキーワードを含めるのがおすすめです。
価格訴求:半額・無料・安い
限定訴求:今だけ・〇名様限定・期間限定
効果訴求:〇〇が改善・効果〇倍
簡単訴求:簡単見積もり・〇ステップ・一括請求
訴求のキーワードはさまざまなので、動画広告の目的やターゲットに合ったものを選びましょう。
3.ターゲットに合わせて媒体を決める
続いて、ターゲットに合わせて配信先の媒体を選んでいきます。
動画広告の配信先には、主に以下の媒体があります。
・YouTube
若い世代からシニア世代まで全世界で20億人を超える人が利用している媒体です。
広告の種類も、TrueViewインストリーム広告やバンパー広告など複数あるため、目的やターゲットに合わせた配信がしやすいと言えます。
・Instagram
10~30代くらいの若い世代の女性を中心にユーザーが多い媒体です。
インスタ映えするような華やかな動画広告は注目されやすく、とくに美容関連やファッション関連が向いていると言えます。
・Twitter
Instagramと同様に若い世代のユーザーが多い媒体です。
リツイート機能があり、動画広告がバズれば大きく拡散されることもあります。
拡散力が強いため、幅広いユーザーに情報を届けたい場合に向いています。
・Facebook
ミドル世代の男性を中心にユーザーが多い媒体です。
35~50代くらいをターゲットにする場合に向いています。
各媒体ごとに特徴は異なるため、目的・ターゲットに合う媒体を選んでください。
4. 動画広告の構成を作る
目的・ターゲット・媒体が決まったら、動画広告の構成を作成します。
基本的に、以下3つの型で構成されることが多いため、参考にしてみてください。
・問題提起型
始めにユーザーが抱える問題を提起し、その後に解決策を紹介する方法です。
「問題提起→解決策提案→商品・サービスの紹介→購入・申し込みの誘導」という構成になります。
「〇〇で困っていませんか?」などとユーザーに共感することで興味を惹くのが特徴です。
ストリート性が強いため、最後まで飽きずに見てもらえる可能性は高いと言えます。
・プロダクトデモ型
商品やサービスの魅力を順に紹介していく方法です。
「商品・サービスを提示→メリット・機能を紹介→購入・申し込みの誘導」という構成になります。
ストーリー性はなく、商品・サービスを全面にアピールする型です。
・ストレートオファー型
セールやキャンペーンなどの情報を伝える方法です。
「セール情報・イベント情報→詳細→サイト誘導・申し込みの誘導」という構成になります。
セールやイベントなどの情報を伝えたい場合に向いている型です。
それぞれの型ごとに構成は変わるため、動画広告の内容と照らし合わせて選ぶと良いでしょう。
5. 必要な素材を作成・収集する
構成が決まったら、必要な素材を作成したり、商用利用できる素材をダウンロードして集めます。
撮影が必要な場合は、ビデオカメラや照明機材などを用意して行いましょう。
また、素材をダウンロードする場合、著作権や商用利用についての決まりを確認しておく必要があります。
ダウンロードするサイトごとに異なるため、注意してください。
» 動画制作で重要な「著作権と肖像権」基礎知識や制作ポイントを解説
6. 配信する媒体に合わせて動画を編集する
素材が集まったら、動画編集を行います。
編集時は、配信する媒体に合わせてサイズなども調整してください。
たとえば、YouTubeの場合は横向きの動画広告で問題ありませんが、Instagramの場合は縦向きの動画広告が必要です。
完成してからサイズを変更するのは難しいため、事前に調整しておきましょう。
7. ファイル形式を指定して動画を書き出す
動画の編集が終わったら、配信する媒体に合わせたファイル形式で書き出しを行います。
たとえば、YouTubeで推奨されている形式は「MPEG4」です。 媒体ごとに異なるため、確認してみてください。
成果を上げる動画広告作りのポイント5つ
動画広告を作る際は、成果を上げるためにも5つのポイントを意識してみてください。
冒頭の5秒で心を掴む工夫をする
ユーザーに動画広告を見てもらうためには、最初の5秒が重要です。
5秒以内にユーザーの興味を惹き、最後まで広告を見てもらうためにも、心を掴む工夫をしてみてください。
「どんな情報が得られるのか」「どんなお得があるのか」といったベネフィットを伝えるのが効果的です。
ストーリー性を意識する
ユーザーを飽きさせずに最後まで広告を見てもらうためには、ストーリー性が重要です。
構成の型でもご紹介したように、問題提起型はストーリー性が強いため取り入れてみると良いでしょう。
ストーリー性があれば、広告に興味のないユーザーでも惹き込まれて最後まで見てもらえる可能性もあります。
ターゲットに向けたメッセージを含める
作り方の中でもご紹介しましたが、動画広告にはターゲットに向けたメッセージを含めるのもポイントです。
ターゲットの悩みや、求めている情報に刺さるのはどんなメッセージなのか想像して入れるようにしましょう。
複数のメッセージではなく、1つの動画広告に対して1つのメッセージにしてください。
テロップを入れて分かりやすくする
動画広告は通勤や通学中に無音の状態で見る方もいるため、無音でも情報を理解できるように、テロップを挿入しておくのがおすすめです。
テロップがあれば、音声を聞かなくても内容が分かります。
機会損失を防ぐためにも、分かりやすいテロップを挿入しましょう。
ユーザーのアクションを促す
広告を見たユーザーに商品を購入してもらったり、サービスに申し込んでもらうなど、アクションを促すような工夫も必要です。
たとえば、動画広告の最後にリンク先を載せてサイトへ誘導するなどが挙げられます。
広告を最後まで見ても、アクションを起こしてもらえなければ成果は上がらないため、ユーザーにとって分かりやすい誘導をしてください。
動画広告の配信後は分析も必要
動画広告は、配信後に分析を続けることでより良い動画広告が完成するため、ご紹介する2つを繰り返し行ってください。
分析ツールを用いて効果測定を行う
動画広告を配信した後は、分析ツールを用いて目標に対してどれくらいの効果があったのかの検証も必要です。
効果が出ていない場合は原因を探って修正を重ねることで、成果が上がる広告へと改善していきます。
改善しないまま動画広告を配信していると、費用ばかりかかって無駄になってしまうため注意しましょう。
動画広告の目的に合った指標を確認する
分析を行う際、全てを細かく確認するのも良いですが、目的に合った指標をピックアップすることも必要です。
たとえば、認知度アップが目的の場合、動画広告がどれくらい見られているかが分かる「視聴回数」などの指標を確認します。
また、コンバージョンが目的の場合は、「クリック数」や「問い合わせ数」などの指標を確認すると良いでしょう。
全ての指標を確認するのは難しいため、目的に合った指標を中心に分析・改善を繰り返すことが大切です。
動画広告作成におすすめのソフト5選
動画広告を作成する際におすすめのソフトについても5つご紹介します。
Lightworks(無料)
Lightworksは、映画の編集などにも用いられるソフトです。
高機能ながら、会員登録をすれば無料で使用できます。
カットやテロップ挿入といった基本的な操作はもちろん、100種類以上のエフェクトから自由な編集が可能です。
DaVinci Resolve18(無料)
DaVinci Resolve18は、プロの動画編集者向けに開発されたソフトです。
無料版・有料版とあるものの、基本的な編集は無料版で十分賄えます。
高機能なので、操作に慣れるまでは使いづらさを感じるかもしれませんが、YouTubeでも使い方などが紹介されているため心配ありません。
Filmora(有料)
Filmoraは、初心者にも比較的使いやすく、直感的な操作ができるソフトです。
無料版はFilmoraのロゴが大きく入るため、広告作成には有料版を使用しなければいけません。
ただ、永続ライセンスでも8,980円と安価なので、無料版で使用感を確かめてから有料版を購入するのがおすすめです。
Filmoraについては、以下の記事も参考にしてみてください。
» 【PR】映像制作20年でわかった|動画編集を簡単にする「Filmora」の5つの特徴
Adobe Premiere Pro(有料)
Adobe Premiere Proは、ハリウッドなどでも使用されているソフトです。
価格は、年間プランで28,776円と少し高額ですが、その分さまざまな機能が搭載されています。
無料体験版も用意されているため、まずは利用してから導入を決めるのがおすすめです。
LetroStudio(有料)
LetroStudioは、動画編集をしたことがない人にも使いやすいソフトです。
パワーポイントで資料をつくるような感覚で操作できます。
テンプレートも豊富に収録されているため、短期間で動画広告を作成可能です。
まとめ
本記事では、動画広告の作り方やポイント、分析のやり方、おすすめのソフトを解説しました。
動画広告は、目的やターゲットなどを明確にした上で作成し、分析・修正を重ねていくことでより良いものが完成します。
1度の配信では思ったような成果を得られない可能性もあるため、ポイントを抑えて作成しましょう。
弊社では、企画から編集まで全ての工程を社内で行っているので、動画広告についてもぜひご相談ください。