「インタビュー動画で効果を得るためにはどうすればいい?」
「質を上げるために何かコツはあるの?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・インタビュー動画には「テロップ」が重要
・インタビュー動画の質を上げる3つのコツ
・インタビュー動画の作り方5ステップ
・インタビュー動画制作時の注意点5つ
企業のブランディングや商品・サービスの紹介、採用活動など、さまざまな目的のためにインタビュー動画が活用されています。
しかし、実際にインタビュー動画で効果を上げるためには、テロップを上手く活用したりコツを知って制作しなければいけません。
そこで本記事では、インタビュー動画に重要なテロップの効果や質を上げるコツ、作り方、制作時の注意点をご紹介します。
インタビュー動画の制作を検討している方や質を上げたいと悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
インタビュー動画には「テロップ」が重要
冒頭でもご紹介したように、テロップはインタビュー動画を制作する上で重要な要素です。
インタビュー内容を分かりやすくしたり、強調したい部分のアピールに使うなど、テロップは動画の質を上げてくれます。
具体的に言うと、テロップを活用することで得られる効果は以下の2つです。
・視聴者の印象に残りやすい
・ミュート再生にも対応できる
それぞれ詳しく解説します。
効果①:視聴者の印象に残りやすい
テロップは強調したい部分のアピールに使えるとご紹介したように、視聴者の印象に残りやすくなるのが効果の1つです。
たとえば、「この部分はとくに知ってほしい」という箇所を、音声だけでなくテロップでも伝えることで、視聴者の目に留まるようになります。
音声だけでは聞き流されてしまう可能性もありますが、テロップを挿入すれば強く印象付けることが可能です。
多用すると注目すべき内容が分かりづらくなるため注意は必要ですが、テロップを用いることで伝えたい内容を正しく届けられます。
効果②:ミュート再生にも対応できる
テロップを字幕のような役割で挿入すれば、音声がなくても内容を理解できる動画に仕上げられます。
動画を見るタイミングは人によって異なるため、電車の中などミュート再生で視聴する方も少なくありません。
また、聴覚障害を持つ方や耳が聞こえづらいお年寄りの方でも、テロップを挿入しておくことで動画を楽しんでもらえます。
ただし、強調したい部分に挿入するテロップとは違い、インタビューから回答の内容までを全て文字起こしする必要があります。
「強調する」と言うよりも、全体を読みやすいスタイルで挿入するのがポイントです。
テロップと合わせてインタビュー動画の質を上げる3つのコツ
テロップ以外にも、インタビュー動画の質を上げるさまざまなコツがあります。
ここでは、大きく3つのコツをご紹介します。
アングルを変えて撮影する
インタビュー動画の質を上げるための取り入れやすいコツに、アングルを変える方法があります。
単調なインタビュー動画は、視聴者に飽きられて最後まで見てもらえない可能性もあるため、さまざまなアングルで撮影するのが有効です。
たとえば社員インタビューの場合、左右それぞれのアングルから撮影したり全身を撮影するなど、映像に変化を付けます。
また、仕事をしながら自然な雰囲気でインタビューに答える方法もおすすめです。
動画編集時に工夫を施すのも良いですが、編集だけで大きく変化させるのは難しいため、シーンごとに工夫してみてください。
背景を工夫する
カメラアングルと同様、背景を工夫して撮影するのも取り入れやすいコツの1つです。
インタビュー動画は、背景に何もなかったり、誰もいない静かな部屋で撮影しているイメージが強いかもしれませんが、必ずしもそうでなければいけないとは限りません。
たとえば社長へのインタビューの場合、普段から使用している社長室などで撮影した方がよりリアルな動画に仕上がります。
また、求職者に向けた動画の場合、あえて他の人が仕事をしている中で撮影を行うことで、インタビュー中も会社の雰囲気が感じられるでしょう。
インタビュー動画の内容に合わせて背景を工夫すれば、視聴者はよりイメージが膨らみやすくなります。
インサートカットを活用する
インサートカットは、動画の合間に別の動画を挿入する手法です。
インタビュー動画の場合、インタビュイーが質問に答えている姿をメインとするため、別の動画を加えることでメリハリを付けていきます。
インサートカットを挿入すれば、インタビューの内容をより印象付けたり、視聴者はイメージしやすくなるといった効果を得られるのが特徴です。
たとえば、普段の業務について社員インタビューを行う場合、口頭で業務内容を答えた後に実際の業務風景をインサートカットで挿入すれば、視聴者はよりイメージしやすくなります。
どんな動画を挿入するのかで視聴者に与える印象・イメージは変わるため、インタビュー動画の目的などから考えてみてください。
3つのコツをテロップと組み合わせて取り入れれば、より質の高いインタビュー動画になると言えます。
インタビュー動画の作り方5ステップ
ここまで、テロップの重要性やコツをご紹介しましたが、実際にインタビュー動画を作成する際は5つのステップが必要です。
手順1:企画・構成
まずは、インタビュー動画の枠組みである企画・構成を練っていきます。
目的を達成するためには、ターゲットにどう伝えればいいのか考えて決めていきましょう。
インタビュー動画の内容がぶれてしまわないように、質問内容も事前に決めて共有しておいてください。
たとえば、インタビュー動画の目的が「商品を知ってもらいたい」「購入につなげたい」という場合、商品を使っているお客様に購入に至った理由や使ってみた感想などをインタビューするのが良いです。
また、「求職者に企業を知ってもらいたい」という場合、新入社員に会社を選んだ理由や入社してみてどうだったかといったインタビューを行います。
目的やターゲットによってインタビューの内容は大きく変わるため、事前に企画・構成を練っておくのが重要です。
行き当たりばったりで進めてしまうと、途中で内容がぶれて正しく伝えられない可能性もあるので注意しましょう。
手順2:撮影準備
企画・構成を決めたら、撮影準備を進めていきます。
社内で社員のインタビューを行う場合は、カメラや照明などの撮影機器を用意すれば問題ありません。
しかし、お客様にインタビューを行う場合は、顧客の方にアポイントを取ったり出演許諾書を用意したりと、さまざまな準備が必要です。
また、社外で撮影する場合、撮影場所の使用許可を取ることも覚えておいてください。
機材の調達はもちろん、撮影の日程や場所の手配などの準備も必要です。
どんなインタビュー動画を撮影するのかで必要な準備は変わるため、内容に合わせて進めましょう。
手順3:撮影
撮影準備ができたら、企画・構成で決めた内容を元に撮影を行います。
映像がぶれないように、三脚などを活用して固定で撮影するのがおすすめです。
また、可能であれば複数のアングルで撮影をしてみてください。
撮影時はインタビュイーの顔が明るく見えるように、照明も上手く活用しましょう。
屋外など撮影場所によっては音声が聞き取りづらい可能性もあるため、状況に応じて外付けマイクなども使用してください。
手順4:動画編集
インタビュー撮影を終えたら、編集作業に移ります。
動画内の余分な部分をカットしたりテロップやBGMを挿入するなど、動画が見やすくなるように編集を行いましょう。
先程もご紹介したように、テロップはとくに重要です。
強くアピールしたい部分だけにするのか、全ての内容にするのかを決めてテロップを挿入してください。
インタビュー動画はどうしても内容が単調になりやすいため、編集で飽きさせないように工夫するのがポイントです。
手順5:確認・完成
編集した動画を確認し、修正などが無ければ完成です。
インタビュー動画をアップする媒体に合ったデータ形式で保存しましょう。
一般的な媒体であれば、MP4形式で問題ありません。
インタビュー動画制作時の注意点5つ
インタビュー動画を制作する際は、5つの注意点についても知っておいてください。
インタビュー内容をあらかじめ決めておく
作り方でもご紹介したように、あらかじめ企画・構成を練ってインタビューの内容を決めておく必要があります。
内容を決めないまま撮影を進めてしまうと、伝えたいことが伝わらなかったり、撮影時間も無駄に長引いてしまうかもしれません。
動画の目的やターゲットに合わせて、事前にインタビュー内容を検討しておいてください。
撮影と同じように練習しておく
インタビュー内容を決めた後は、インタビュアー・インタビュイーともに撮影と同じような環境で練習を行うようにしましょう。
いきなり撮影に入ると、緊張などから上手く進められない可能性もあります。
とくに、インタビュイーは練習を通して「本番どう答えるのか」を決めておくのがおすすめです。
撮影時は雰囲気作りを意識する
インタビュー動画を撮影する際は、雰囲気作りも意識しなければいけません。
インタビュイーが緊張していると、上手く受け答えできないだけでなく、動画全体の印象も硬くなってしまうからです。
自然な笑顔が出せるように、撮影場所は和やかな雰囲気作りを意識しましょう。
テロップのスタイルを吟味する
インタビュー動画に重要なテロップですが、どんなスタイルでも良いわけではありません。
インタビュー中の背景に合わせて見やすい色を使用したり、サイズやフォントを変えるなどの調整が必要です。
せっかくテロップを挿入しても見づらければ意味がないので、動画に合わせてスタイルを吟味してください。
サムネイルもこだわる
視聴者は動画のサムネイルを見て再生するかどうかを判断します。
そのため、動画の中身だけでなく「見たい」と思わせるようなサムネイルにする必要があります。
たとえば、社員の笑顔の写真を使用したり、お客様が商品を持って笑っている写真を使用するなど、動画の内容が想像できるようなサムネイルがおすすめです。
まとめ
本記事では、インタビュー動画に重要なテロップの効果や質を上げるコツ、作り方、制作時の注意点をご紹介しました。
インタビュー動画は、ブランディングや認知拡大などさまざまな目的に使用できるほか、リアルな声を届けられるのが特徴です。
テロップやご紹介したコツを取り入れて作成すれば、より効果の高いインタビュー動画になるため、ぜひ参考にしてみてください。