「CG制作にはどれくらいの費用がかかるの?」
そのようなご質問にお答えします。
本記事の内容
・CG制作を外注する場合の料金相場
・費用に関わるCG制作の工程とは?
・CG制作の外注費用を抑えるためには
CG制作は高額というイメージをもたれている方は多いと思いますが、実際どれくらいの料金がかかるのか相場はご存じですか?
また、なぜ高額な費用がかかるのでしょうか。
そこで本記事では、CG制作の料金相場や費用に関わる各工程の内容、安く抑えるポイントをご紹介します。
CG制作の費用について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
創業15年の大阪の映像制作会社、株式会社インディゴの代表。映像業界で20年の経験を誇る。
2006年に単身でオーストラリアに渡り1年弱、現地の映像制作会社の業務に携わり、帰国後に独立しインディゴを創業。
映像に関する、企画、演出、撮影、CG制作など多くの見識があり実績として、クボタ、ダイキン、パナソニック、ハウスウェルネスフーズなど様々な関西大手企業の映像制作を手掛けている。
CG制作を外注する場合の料金相場
CG制作を外注する場合は、各工程に関わるクリエイターの人数と、仕上がりまでにかかる期間から算出されます。
制作会社では、1人のCGクリエイターが1日稼働する労働量を「1人工(にんく)」と呼んでおり、料金を算出する際も「人工」という単位を使用するのが特徴です。
一般的に1人工の相場は「5万円」といわれており、人工×期間がCG制作にかかる料金になります。
業界基準は「1分100万円」
CG業界では、1分のCG制作にかかる料金相場が100万円といわれています。
通常、1カットのCGは300前後のフレーム・10秒で構成されることが多いため、1分100万円から計算すると1カットの相場は15~20万円程度です。
制作する内容によって異なりますが、多くの制作会社で「1分100万円」という基準の元、価格設定がされています。
費用に関わるCG制作の工程とは?
CG制作全体の料金相場をご紹介しましたが、実際制作を進める場合は各工程ごとに費用が発生します。
・モデリング
・マッピング
・シーン作成
・アニメーション作成
・レンダリング
・レタッチ
それぞれの合計がCG制作に必要な費用なので、各工程について詳しく見てみましょう。
モデリング
モデリングとは、3次元空間に立体物を作成する作業をいいます。
専用のCGソフトを用いてキャラクターや人物、建物、風景に至るまで、すべてを手作業で作成するのが特徴です。
CG制作において最も重要な工程なので、観察力や創造力など高い知識・技術をもつクリエイターが担当します。
制作にはかなりの時間がかかるため複数人で分担して行うのが一般的で、制作費用の大半を「モデリング費用」が占めるといえるでしょう。
モデリング費用の目安は以下です。
・小物など比較的単純なモデリングの場合:3~8万円
・キャラクターや機械など複雑なモデリングの場合:10~50万円
モデルの内容やどの程度のクオリティで作成するかによって価格が変わるため一概にはいえませんが、CG制作の中で一番費用がかかると覚えておけば良いでしょう。
マッピング
マッピングとは、モデリングで作成したデータに色付けしていく作業をいいます。
単に色付けするだけではなく、細かく設定してモデルの特徴をリアルに表現することが必要です。
どれくらい色設定を行うかで価格は変わりますが、シンプルなものであれば5万円程度でできます。
シーン作成
シーン作成では、実際の映像撮影と同じように、照明の設定やカメラワークを設定していきます。
単に明るくする、被写体を撮るということではなく、照明であれば、光を当てる角度や光の強さ、カメラワークであれば、固定なのかカメラ自体に動きをつけるのかを決めていきます。
シーン作成の工程では、見え方が不自然ではないか、どうすれば効果的に表現できるのかを調整していきます。
アニメーション作成
アニメーション作成では、映像に出てくる人や物に動きをつける作業です。
人の表情や物の見え方、そして動き。緻密な計算と経験に基づいて、CGに命を吹き込んでいきます。
単に動きをつけるのではなく、前後のカットのつながりや見え方なども考慮して行う、CG制作の中でも大切な工程のひとつです。
レンダリング
レンダリングとは、モデリングで作成したデータを実際に使用する動画や画像に書き出す作業をいいます。
書き出しはパソコンが自動で行ってくれるので特別な技術は必要ありませんが、それなりのスペックを搭載しているパソコンでなければ作業ができません。
制作会社によっては、CPU性能の高いパソコンを複数台使用して作業を行うこともあります。
人が手作業で行うモデリングと違いレンダリングはパソコンが行うため、カット数やCPUによる処理をどれくらいの時間利用したかで価格が変わります。
一般的に、レンダリング費用の目安は以下です。
・静止画レンダリング:5,000~1万円(1枚)
・動画レンダリング:3~10万円(1カット 5秒程度)
レンダリングの設定内容によって、CGのクオリティが変わります。
クオリティの高いCGを求める場合は、時間をかけてレンダリングを行う必要があるため、その分価格も上がるでしょう。
レタッチ
レタッチとは、レンダリングした後のデータに光や質感を加えて調整していく作業をいいます。
CG制作の最終的な仕上げ作業全般を指し、どの程度レタッチを加えるかで見た目は大きく変わるのが特徴です。
イラストのように見せたり写真のように見せるなど、レタッチの方法でさまざまな表現ができるため、価格も内容によって変動します。
CG制作の外注費用を抑えるためには
CGの工程や料金相場をご紹介しましたが、「CG=高い」と感じた方が多いと思います。
もちろん、専門的な技術や機器が必要なので、ある程度料金が高くなるのは仕方ないですが、無駄な費用がかからないようにしなければいけません。
ここでは、CG制作を外注する際に費用を抑えるポイントをご紹介します。
完成イメージを明確にする
CG制作を外注する場合、どんなものを作りたいのかイメージを決めてから依頼しなければいけません。
イメージが明確に決まっていない状態で依頼してしまうと、完成後に追加や修正が必要になる可能性もあります。
追加・修正を加えると期間も人件費も余分にかかるため、料金が高くなってしまうでしょう。
2度手間にならないようにイメージを明確化させ、事前の打ち合わせなどで細かく伝えておくのが費用を抑えるポイントです。
制作をまとめて依頼する
CG制作は、ある程度まとめて依頼することで、1つ1つの単価を抑えられる可能性があります。
1度にまとめて依頼すると打ち合わせなどにかかる時間を短縮でき、制作も同時進行で進められるため、価格を抑えることにつながるでしょう。
依頼する制作会社によって異なりますが、複数のCG制作を予定している場合は検討してみてください。
期間に余裕をもって依頼する
CG制作を外注する場合は、期間に余裕をもって依頼しましょう。
制作会社によっては短い納期で対応してもらえることもありますが、多くの場合、別料金がかかります。
また、急いで制作することで、思うような仕上がりにならない可能性もあるでしょう。
CG制作は内容によって必要な期間が異なり、数週間~数カ月かかるものもあるので、余裕のあるスケジュールで依頼してください。
まとめ
本記事では、CG制作の料金相場や費用に関わる各工程の内容、安く抑えるポイントをご紹介しました。
CGは専門性が高く、制作に時間を要するため費用は高額になりがちですが、CGを活用するメリットはたくさんあります。
CG制作を検討している方はまず制作会社などに見積もりを取るのがおすすめです。
弊社では企画、撮影、編集、CG制作から納品まで、すべて一貫して行っているので、ぜひご相談ください。