昨今、YouTubeの人気を皮切りに、動画制作業界は拡大傾向にあります。
しかし、市場が拡大しているのと同時に実際の編集現場においては、編集者ならではの悩みが後を絶たない様子。
そこで本記事では、動画制作業界の現状を踏まえた上で、編集者の悩みを明らかにし、具体的な解決策をご紹介していきたいと思います。
前置きはこれくらいにして、早速、本題に入っていきましょう。
動画制作・編集業界の現状
動画市場は増加傾向
新型コロナウイルス感染症の影響でさまざまな業界が打撃を受ける中、動画市場は増加傾向にあります。
さまざまな要因がありますが、仕事も含めたおうち時間の増加や、巣ごもり需要の高まりに起因すると考えられています。
娯楽はテレビからインターネットに移行しつつあり、スマートフォンからの動画視聴は5年間で約4倍に成長しました。
幅広い世代にスマートフォンが普及しているため、動画市場は今後も衰えることなく成長していくでしょう。
5Gの拡大により動画市場は拡大
5Gは4Gと比べて、通信速度が約20倍程度になる見込みです。
これまでよりも電波が安定し、各端末で動画を楽しめる環境が向上するため、映画はもちろんのこと、クリエイターによるYouTube配信などのニーズも高まることが期待されています。
5Gの拡大により動画市場は拡大
YouTubeといったSNSの動画配信だけではなく、企業のブランディングやスキルシェアリング用の動画制作など、動画の可能性は広がっているため、動画編集者やクリエイターの需要は年々高まっています。
また、5Gの拡大で大容量通信が快適に行えるようになることも起因して、動画を視聴するユーザーはさらに増加すると考えられます。
動画編集者やクリエイターのスキルは、これまで以上に重要になるでしょう。
動画編集者・クリエイターの悩み
コロナ禍での動画撮影機会の減少
コロナ禍の外出制限などに影響を受け、スタジオや屋外での撮影をする機会や頻度が減りました。
とくに、海外は渡航制限があり、大幅に減少しているのが事実です。
また、国内でも東京などの大都市から地方へのロケは難しく、撮影が断られるケースも珍しくありません。
3密を避けるために室内での撮影機会も減っているため、必要な素材が手に入らないことも増えてきています。
動画制作に必要な素材コスト
動画制作にはさまざまな素材を使用するため、コストがかかります。
たとえば、オーディオ素材をオリジナルで1から制作する場合、最低でも5万円~が相場です。
また、モーショングラフィックスのテンプレートなども、ダウンロード費用が発生します。
最近はフリー素材も豊富にアップされているため、コストを抑えた制作も可能ですが、クオリティを下げないのはもちろんのこと、著作権的にも安心かつ高品質な素材を使用する必要があるでしょう。
ビデオ素材以外の素材探し
動画制作は、ビデオ素材以外の素材探しも必要です。
しかし、イメージに合う素材を各サイトなどから探すとなると、時間と手間がかかってしまいます。
作業効率が悪くなってしまうのも悩みの1つです。
仕事とともに増える作業時間
動画制作の仕事が増えれば増えるほど、撮影や編集、使用する素材探しに時間がかかり、作業時間は長くなります。
効率よく制作を進めていくためにも、無駄な工程や作業は省いていくのが課題でしょう。
ここでは、動画編集者やクリエイターの生の声を元に悩みや課題をご紹介してきました。
どれも動画編集を続けていく以上、切り離せないものばかりですね。
もしも、これらの悩みをたったひとつのアプリが解決させてくれるとしたら、知りたくありませんか?
ここからは、そんな魔法のストック素材サービス「Adobe Stock」についてご紹介していきます。
動画編集現場の悩みを解決させる「Adobe Stock」
Adobe Stockは、アドビが提供するストックフォトサービスです。
高品質な写真やイラストなどの素材が3億点以上あり、日々新しい素材も追加されています。
素材はすべてロイヤリティフリーで商用利用も可能なので、さまざまな制作物に利用できます。
アドビが提供する各アプリとも連携できるため、スムーズに作業を進められます。
Adobe Stockの特徴
商用利用ができ、ロイヤリティフリー。編集・加工も自由
Adobe Stockの素材はすべて商用利用できるため、動画内で使用したり、Webサイトや商品・サービスに使用するなど自由に使えるのが特徴です。
また、ロイヤリティフリーなので、1度ダウンロードした素材は使用目的や期間に関係なく利用できます。
さらに、素材は編集・加工も自由にできるため、制作の幅が広がるのも魅力です。
3億点を超える高品質な素材
Adobe Stockは、幅広いジャンルの素材を3億点以上も揃えています。
写真やイラスト、ビデオなど、掲載されているのはどれも世界有数のフォトグラファーやアーティストから提供された高品質な素材です。
提供された作品の中から利用者のニーズに合わせて、毎週200万点以上もの素材が追加されています。
アドビの各アプリと連携可能
Adobe Stockは、アドビが提供する各アプリと連携が可能です。
たとえば、PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどは、アプリ内から直接Adobe Stockの素材を検索し、プレビュー、ダウンロードができます。
また、Creative Cloud ライブラリに、Adobe Stockからダウンロードした素材を保存しておけば、チームのメンバー全員とも共有可能です。
写真以外の素材も充実
Adobe Stockは、プロのクリエイターに選ばれる高品質でクリエイティブな素材が豊富です。
写真はもちろんのこと、イラストやベクターファイル、ビデオ、3D素材、テンプレートなど、さまざまな素材が充実しています。
また、検索にはアドビのAI技術である「Adobe Sensei」が搭載されているため、内容と合致する素材を的確に表示してくれます。
多数のデータの中から欲しい素材をすぐに探せるのも魅力です。
Adobe Stockをおすすめする4つの理由
動画制作におけるビデオ素材コストを大幅に削減
Adobe Stockでは、2022年3月からビデオ素材も含んだサブスクリプションプランがスタートしました。
これまでのビデオ素材の単品購入やクレジットパックでの購入に加え、サブスクリプションプランができたことで、ビデオ素材をよりお得に購入できるようになっています。
複数のビデオ素材が必要な動画クリエイターには、おすすめといえるでしょう。
- サブスクリプションプラン:1本999円~(プランによって異なる)
- 単品購入:1本10,318円(HDビデオ素材)
- 単品購入:1本27,478円(4Kビデオ素材)
ビデオ素材を活用すれば、1から制作する必要がないため、動画制作にかかる時間やコストも大幅に削減できます。
動画制作に必要な素材は一通り揃っている
Adobe Stockには、HDや4K、ビデオループ、オーディオ素材、モーショングラフィックステンプレートなど、動画制作に必要な素材が一通り揃っています。
複数のサイトから素材を探さなくても、Adobe Stockだけで集められるため、忙しい動画クリエイターにはぴったりのアプリといえるでしょう。
動画素材以外のクリエイティブ素材もあり
もちろん、動画素材以外にも、写真、イラストレーション、アニメーションに使えるベクターファイルなど、さまざまなクリエイティブ素材が揃っています。
特徴でもご紹介したように、Adobe Stockでは世界中にいるパートナーから日々高品質な素材が提供されるため、世界のあらゆるシーンを制作物に活用可能です。
Premiere ProやAfter Effectsとの連携で作業効率アップ
動画編集の際、Premiere ProやAfter EffectsとAdobe Stockを連携させることで、作業効率がアップします。
たとえば、編集中の動画内に素材を挿入したい場合、アプリ内からAdobe Stockを開いて直接検索が可能です。
プレビューで素材の詳細を確認し、ダウンロードもアプリのままできます。
素材の検索とダウンロードを別画面でする必要がなく、1つのアプリ内で完結できるため作業時間の短縮につながるでしょう。
Adobe Stockでビデオ素材を使うための7つのステップ
実際にAdobe Stockのビデオ素材を使うには、7つのステップで完了します。
- CCライブラリダウンロードの環境設定を行う(Premiere Proのみ)
- CCライブラリパネルを開く
- ビデオのプレビューを検索する
- 検索結果からビデオプレビューを表示する
- CCライブラリにビデオプレビューを保存する
- 保存したビデオプレビューを読み込む
- ライセンスを取得する
詳細は、アドビの公式サイトに詳しく解説されていますので、併せてご欄ください。
Adobe Stockの料金一覧
Adobe Stockには「サブスクリプション」と「クレジットパック」の2つがあります。
・サブスクリプション
年間プラン(月払い)と月々プランより選択可能です。
どちらのプランも、ダウンロードできる数や内容はあまり変わりません。
しかし、年間プランの方がかなりお得になるので、制作機会が多い方にはおすすめです。
・クレジットパック
クレジットは、Adobe Stockを利用するためのポイントのようなもので、必要に応じて5クレジットから購入可能です。
クレジットは、ビデオやプレミアム画像、プレミアム3Dなど、サブスクリプションの通常アセットでは利用できない素材を購入する際にも使用できます。
素材ごとに必要なクレジット数は以下です。
- ビデオ:8~20
- プレミアム画像:12~50
- プレミアム3D:2~10
クレジットパックは、まとめて購入した方がお得です。
制作機会が少なく、スポット的に素材を使用したい方にはおすすめです。
購入方法
それぞれのプランの「購入する」から、地域やAdobe ID、支払方法について入力すれば購入できます。
サブスクリプションは、30日間の無料トライアルが用意されているため、まずは登録して無料で試してみると良いでしょう。
トライアル期間中でも、HDビデオを3本まで無料でダウンロードできます。
期間が終わり次第、自動的に費用は発生しますが、期間内であれば解約料はかかりません。
また、クレジットパックの場合は、期間などの縛りがなく、必要なときに必要な分だけ購入可能です。
ただし、クレジットは6カ月の使用期限が設けられているため注意しましょう。
ビデオ素材を単品で購入したい場合、HDビデオは10,318円、4Kビデオは27,478円でもダウンロードできます。
動画制作の機会が多い方であれば、必要な素材をまとめて購入できるサブスクリプションが便利です。
コストもかなり抑えられており、さまざまな素材をお得に使用できるため、まずは無料トライアルを体験してみてください。
まとめ
本記事では、Adobe Stockについて特徴や使うべき理由を解説しました。
今後も拡大が予想されている動画市場において、制作コストの削減や作業効率アップは最大の課題です。
Adobe Stockを上手く活用すれば、さまざまな課題改善に繋がり、あなたの動画編集作業に大きく貢献してくれるでしょう。
ぜひこの機会に、Adobe Stockを体験してみてください。