撮影の仕事がスタジオや屋内ではなく、屋外での撮影の場合には様々な所に気を使います。
今回は以前撮影したドバイのバイオリニスト、モハメド・ハマミさんの「In the Paradice」を例にその時に必要だった書類や申請方法などを詳しく紹介していこうと思います。
In the Paradice
この「In the Paradice」はドバイのバイオリニスト、モハメド・ハマミさんが京都で撮影しミュージックプロモーションビデオを作りたい!というご依頼をホームページのお問合せから頂いた事に始まり、様々なロケ場所を提案し、モハメドハマミさんが気に入った所にアポイントを取って撮影が可能か、撮影時間はどうか等の詳細を詰めて行きました。
クライアント様が気に入った京都の撮影場所は以下の通りです。
・渡月橋
・嵯峨野の竹林
・屋形船
・茶屋
・嵐電
幸いにも京都には撮影場所の連絡先などを教えてもらえる、京都メディア支援センター(当時の「京都フィルムカウンシル」)という施設がありますので
上記の様なロケ場所で撮影したい旨を伝えるとそれぞれの連絡先などを教えて頂くことが出来ました。
【渡月橋】【嵯峨野の竹林】
まず、渡月橋に関してですが、渡月橋はどこかの持ち物ではないので警察に申請する必要があります。
警察は渡月橋を管轄している右京警察まで、書類の受取りと詳細を記載しての提出が必要です。
本当は1回行くだけで済ませたいんですが、どういう撮影をするか、どこにカメラを置いて役者がどこに立つか、何名ぐらいのスタッフか、など詳細な情報を記載する必要がありますので、一度持ち帰らざるおえないですね。
あとは申請費用として3千円ほどの料金がかかりました。
【屋形船】
屋形船の撮影に関しては、屋形船を運営している会社をインターネットで調べて電話させて頂きました。
電話先のご担当の方は慣れている様子でスムーズにご対応頂き、特に撮影だから特別に料金がかかるということもなく通常に屋形船を貸し切った場合の価格で撮影を許可して頂けました。
【茶屋】
どこの茶屋が良いというのが、決まってなかったのですが撮影の都合上、茶屋で休憩と昼食を入れたいと考えてました。
撮影が午前中は渡月橋、竹林周辺で考えていましたので必然的にその辺りで茶屋を探すことにしました。
茶屋に関しては京都メディア支援センター(当時の「京都フィルムカウンシル」)でもご紹介頂けず、自分でGoogleMapで渡月橋、嵯峨野の竹林周辺の茶屋を探し電話しました。こういう飲食店での撮影はお昼時や混雑時でなければ撮影許可を頂ける可能性が高く、今回の撮影でも11:30からの撮影で使用させて頂きました。
【嵐電】
嵐電の撮影は直接、電話させて頂きすんなり許可を頂きましたが、他の乗客がカメラに映らない様な撮影にして欲しいというお願いがありました。
以上が京都で撮影する際の許可申請や気を配った所です。
CGと違い撮影は生物(なまもの)ですので、その時々の様々な条件がありますが、逆にその時でしか撮影できない様な光や気候、ものすごく晴れているわけではなく良い感じに薄暗く撮影出来たことなどがこのモハメド・ハマミの「In the Paradice」のミュージックプロモーションビデオを引き立ててくれたと思います。
以上が各現場での申請方法や撮影で気をつけたポイントです。
撮影はCANON 5Dでした。
株式会社インディゴで撮影出来るカメラはこちらのブログ記事をご参照ください。
また当日の撮影時のために駐車スペースはあるか、施設ではない場合にトイレはあるかなどの入念な下調べも必要です。
撮影場所の近くに昼食が取れるお店などが無い場合はロケ弁当という手もあります。
ロケ弁当屋さんは、特定の施設だけでなく、「どこどこの公園で」という場合でも配達してくれます。
その他、撮影や準備の事など疑問点ございましたらお気軽にお問合せください。